ダンジョン渋谷、入口はタピオカ店でした。
チョコしぐれ
タピオカ屋の冷蔵庫が開いた日
渋谷スクランブル交差点。
人混み、ネオン、観光客、自撮り棒、そして意味のないド派手なファッション。
ここは東京のカオス、その中心地。
そんな喧騒の一角、センター街の路地裏に、ひっそりと存在する一軒のタピオカ屋があった。
その名も——「
パンダのマスコットが描かれた看板、店内には誰もいない。
開店三ヶ月、SNSでの話題性ゼロ。唯一のレビューが、
「タピオカが硬すぎて前歯が陥没した(星1)」
——ユーザー名:親知らず全滅中
***
「で、なんで俺、ここでバイトの面接受けてんの?」
舞黒颯斗(まぐろ はやと)、17歳。
偏差値38、将来の夢は「気楽な生活」、現在無職。タピオカ好き。あとちょっとだけカッコつけたがる。
「渋谷ってさ、なんか……人生変わりそうじゃね?」
彼がこの店を選んだ理由はそれだけだった。
あとは「家から近い」「時給が謎に高い」「制服が黒Tシャツ一枚」など、不安しかない要素が揃っていた。
「いらっしゃ〜い。面接?じゃあ冷蔵庫入ってー」
バイトリーダーらしき女が、唐突にそう言った。
白井もな。ツインテールにパーカー姿、目は死んでる。明らかに人間じゃない挙動。
というか、「冷蔵庫入って」って言ったよな今。
「えっ、え? まさかのウォークイン冷蔵庫系?」
「だいじょぶだいじょぶ、暑いし。冷やしたほうが面接ウケいいって聞いた」
「どこの業界の話やそれ!?」
颯斗がツッコミを入れる間もなく、彼女は冷蔵庫の扉をバンと開けた。
だが、そこには肉も野菜もペットボトルもなく、代わりに——
階段があった。
しかも下へと続く、まるでRPGのダンジョンみたいなやつが。
「なんで冷蔵庫の中に地下階段あんねん!!」
「え?あなた選ばれたの? IQ測定器がピコンって鳴ってたし」
「おいそこ詳しく説明せえやぁぁあ!!」
https://sora.chatgpt.com/g/gen_01k0rp6vvaete90vxxtjfw48rk
***
ドンッ!
足を踏み外した。
気づいた時には、冷蔵庫ごと奈落の底へと落ちていた。
「なんか知らんけどめっちゃRPG展開きたあああ!!」
スローモーションで落ちながら、眼下に広がるのは無限の空間。
空中に浮かぶ道、ねじれた階段、謎の魔方陣、そしてタピオカが浮いてる。
……タピオカ浮いてる!?
「えっ!?重力どうなってんの!?てか、なんでミルクティー味漂ってる!?」
鼻をくすぐるあま〜い香りと共に、地面が迫ってくる。
ドガーン!!!
激突。
なのに、無傷。というか地面がプルプルだった。
「……スライム?」
「タピオカやで」
そう、そこに広がっていたのはタピオカの沼。
あの黒い粒が地面を形成していた。しかもぬるぬる動く。しゃべるやつもいた。
「いらっしゃい、IQ20未満専用ダンジョン“タピアンダーグラウンド”へ」
目の前に現れたのは、立て札だった。
【注意】
この先は頭が悪い人間にしか進めません。
偏差値40以上の者は爆発四散します。
「何そのチョイスィーーーン!?まさかのアホ専用やん!」
すると、頭上から声が。
「おっ、おめでとうございます!IQ判定クリア!あなたは正式に“ダンジョン適格者”です!」
もなだった。上空に浮いていた。ていうか、浮いてんの!?
「バイト面接は合格です!ついでに世界の命運もよろしく!」
「ついでのノリかああああああ!!」
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こんにちは〜
挨拶がてら自己紹介します
しぐれです。最初は雨穴さんや背筋さんのようなホラーを書こうと意気込んでいたんですけど、全く才能がないみたいで、そしたらダンジョン系の話でめっちゃおもしろそうなのがあったんでリスペクトして話を作ってみた限りです。
.....敬語合ってるのかなw
まぁそんな感じでゆるゆるとやっていきますのでよろしくお願いします
投稿頻度は、一日に2,3回投稿するか一日に1回投稿するくらいの頻度でやっていく予定です。
...人気になったら本望(ボソッ)
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