あではで

樫木佐帆 ks

樫木さん家の法事

まあ人間度低い親戚連中の相手で

ものすごく殺伐とした気持ちになりつつ

(僕の殺伐さは洒落にならない)

やっと最後の、やっぱりいつものおんちゃん夫婦が帰って

僕とおかんは、やっと終わったねー、と

夕飯タイムである

この日の夕飯は昼飯の寿司やらの残りと

おかんが1枚単位で計算して買ったのに

誰も手を付けなかったローストビーフで

ひゃあ!これが肉バルか!と

まあそんなにうまくはないローストビーフをガツガツ喰らい

糖尿だと言うのにこの夏の暑さで

ぬるめ通り越してお湯じゃね?な

ジンジャーエールにガッコンガッコン氷入れて

飲んだら


なんだこの甘露は!?


それはもううめえうめえ!でも糖分の塊だし飲めないなあ

あ、ノンアルコールビールあるんじゃね?とおかんに聞いたら

冷蔵庫にあるよーと、覗くも無くて

無いよー

あっぺしたー

無いー

緑の冷蔵庫にあるー

というので開けたら冷えっ冷えのノンアルビールが四本


なんだ?今日は祭なん?


と、さっきまで死にたがってたのに

(専門の外来に電凸しようとしてた。いつもの◯◯先生ごめん)

現金やなあ

やっぱ脳内デストロイと飯は正義なんだな


という今日の気付きである


ご先祖はさっさと成仏してもろて

一気に三姉妹も引き抜いて


僕とおかんを責める奴全員死刑だわー

ノンアルごくごく


ぷはー!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る