第7話しょうじょのままの おんな

キノシタが まつ クルマに オダが もどってきて うしろのせきに すわった そのかおは くらい

キノシタ「どうでした?」

キノシタは うしろを ふりむく

オダ「シラコさまは われわれが さがしている シラコだったよ」

キノシタ「じゃー なにか わかったんですか」

オダ「かんがえを まとまらせて くれ とりあえず かえろう そのあいだに かんがえるわ」

キノシタは クルマを スタートさせた オダは いってんを みつめている キノシタは ルームミラーで オダを チラチラと みているが はなしかけは しない

けいさつしょに もどり オダは ダテとカタクラとの オンラインかいぎを ひらき シラコとの かいけんの けっかを そのまま はなした

ダテ「えらいこと ですな〜 でんせつの シラコさまが いきてるんですか! ホンモノですか?」

オダ「でんせつの シラコさまと どういつ じんぶつかは わかりません ただ かのじょと まじわった だんせいが 4にん でんせつと おなじしにかたを したのは たしかです」

カタクラ「かりに ほんものだとしても かのじょは レイプされた ひがいしゃで さつじんはん では ありませんね」

ダテ「そういうことに なるな〜」

キノシタ「でも かんけいを もった ぜんいんが しんでるんですよ かじょう ぼうえいとかは?」

オダ「かりに レイプされた じょせいが エイズで レイプした おとこが エイズに かんせんし しんだら かのじょに つみは あるか?」

キノシタ「ないですね」

オダ「では おんなを レイプしようと おそってくる おとこが あいての じょせいが 『わたしは エイズだから やめて』と いったら やめると おもうか」

キノシタ「・・・」

ダテ「そりゃ やめないよ そんな こと きにするやつは みずしらずの おんなのこを レイプなんて しないよ レイプはんは そんなこと かんがえもしないよ」

オダ「ましてや 『ろうじんになって しぬ』なんて いっても ふつうは しんじないよ」

カタクラ「だからと いって かのじょを いまのままに しておくのも どうしたものか・・・むずかしい ですね」

ダテ「ま〜 レイプするやつが わるいんだから かのじょの はんだんに まかせるしか ないな〜」

オダ「かのじょは とても みりょくのある じょせいです おんなの めからみても もてる おんなだと おもいます ふつうに まちを あるくだけで くいつく おとこは おおいと おもいます」

カタクラ「まるで ルアーに くいつく さかなですね さかななら リリースされる ときも あるけど かのじょに くいついたら おわりですか」

ダテ「おれは その おわったやつらの かおが きになる」

オダ「どこか もんだいが?」

ダテ「みんな まんぞくして おだやかな かお してんだよ くるしんでる やつが ひとりも いない」

カタクラ「たしかに きもちよく ションベンたれて そのままの かおで しんでますね」

ダテ「だろッ だれも くるしんで ないんだよ ここだけの はなし おれも しぬときは あんなふうに まんぞくして おだやかな かおで しにて〜な」

キノシタ「そうか〜 あいては しぬとは おもって いないし きょうふも かんじて いないんですね」

オダ「このじけん おとしどころは と いうか どう はっぴょうすれば いいんでしょう?」

カタクラ「ありのまま じじつを うえに ほうこくして あとは うえに はんだん させましょう 」

ダテ「そうだな それがいいよ おれたち けいじが はんだん するには むずかしすぎるよ キノシタくん カタクラと よくうちあわせて ほうこくしょ ヨロシク」

キノシタ「エッ おれが かくんですか? ほうこくしょ?」

ダテ「そうだろ オダさん」

オダ「ハイ」

キノシタ「ハイ なんですか?」

オダ「カタクラさんに よーく おそわるようにネ゙」

キノシタとカタクラは ほうこくしょを ていしゅつ じょうそうぶは その ほうこくを うけて 

「げんいん ふめいの しょうがい いでんしの とつぜんへんいも ふくめて いりょうかんけいで ちょうさちゅう」

との はっぴょうに なった シラコさまへの レイプは シラコさまが うったえないこともあり こうひょう されなかった 


まちには きれいに きかざった わかものたちが あふれている そのなかを オダとキノシタが じみめの ふくで あるいている

キノシタ「このようす みると カタクラさんの いった ルアーみたいと いうのが わかる きもしますね」

オダ「そうだな シラコさまが ひとりとは かぎらないし」

キノシタ「エッ?」

オダ「おとこの シラコさまが いるかも しれないし」

キノシタ「なるほど いわれてみれば」

オダ「おまえも かのじょ さがすときは ちゅうい するんだよ」

キノシタ「ハイハイ じょおうさま」

オダ「ムチが いい? それとも ピンヒール ロウソクも あるよ」

キノシタ「そんな しゅみは ありませんよ」

オダ「ほんとか?」

キノシタ「ほんとです」

オダが かばんから DVDを とりだし キノシタに みせる

キノシタ「エッ エッ な なんで」

オダ「ダテさんが おしえてくれた シラコさまの ちょうさちゅうに レンタルてんで みつけたって」

DVDは 【ボクの おひめさま】と いう アダルトビデオで AVじょゆうが またかった うまやくの キノシタが うつっている

オダ「わたしと くまされたから かならず なにかあると おもってたん だよね~」

キノシタ「がくせいじだいの アルバイトですよ けいかんに なってからは やってません」

オダ「なつかしく なったら いってネ゙ プライベートなら OKだから しまつしょ いらないし」

キノシタ「けっこうです!」

ふたりは わかもの ひしめく まちなかに のまれていく

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ルアー サナギの むすめ つゆまろ @tuyumaro

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