第3話「XXX:初バイト」

20XX年4月8日13時23分。喫茶店『CAFETERIA 4696』。


「じゃあ、そうしたら今日からよろしくね。まぁそんなに客も来ないと思うけど・・・。」

「はい!!よろしくお願いいたします。」


こうして、私の初バイトが始まった。だが・・・・。


「いやぁ、来ないね・・・。」

「そうですね・・・。」

「まぁ、平日のこの時間だからね・・・。みんな働いてるから・・・・。」


カランコロン!(店の扉があく音)


「いらっしゃいませ!CAFETERIA 4696へようこそ!!」

「いらっしゃい!珍しい顔が来たもんだ。」

「よぉ。ここはいつも空いてていいな。アイスコーヒーを一つ。」

「はいよ。」


「じゃあ、芽衣ちゃん。あそこの男の人にこのコーヒー持ってって・・・。気を付けてね。芽衣ちゃん、食べられちゃうかも・・・。」

「どういうことですか・・・??あとこれ・・・。」

「いいのいいの。出してきて。」

「は、はい・・・・。」


「こちらコーヒーになります。」

「おう、ありがとう。見かけない顔だな。新人か??」

「はい、今日からこちらで働くことになった上林芽衣です。」

「よろしくな・・・。!!!!あっつ!!!!!これホットじゃねえか!!中村てめえ!!!」

「ははは。天下の警察もそんなんじゃだめだな・・・。」

「なんだとこの野郎!!!おい、新人、こんなとこ辞めちまえ!!」

「なんてことを言うんだ。ひどいな、大上さん。」

「え??警察???大上さん???」


「すいません。こちらアイスコーヒーです。」

「すまないな・・・。うるさくしちまった・・・。おれは熱いの飲めないからアイスなんだ。」

「そうなんですね。ミルクとかシュガーは???」

「あぁ、まぁ・・・。」


20XX年4月8日13時37分。喫茶店『CAFETERIA 4696』。


「そういえば・・・。上林っていったか??若く見えるが大学生か??」

「はい。そうです。大上さんは警察なんですか???」

「あぁ。犯罪異能者組織取締係横浜第1課だ。そういえば、今年新人がいっぱい入ったな。お前さんと同じくらいのやつらが・・・。」

「砕波君って知ってますか???」

「あぁ~~。うちに入った奴だな・・・。まぁ少しつかめないというか・・・。」

「そうなんですね。高校が一緒で警察に入ったっていてたんっで。」

「そうなんだな。まぁ、あいつもがんばってはいるね。」

「よかったです。」

「まぁ、ここに来たことは言ってはいるけど、上林芽衣って奴いるって言っておくわ。」

「ありがとうございます。警察ってなにか捜査するときってどんな感じなんですか??ご飯とか食べられるんですか???」

「あぁ、まぁ人それぞれだが俺は捜査前に食べてはおいてるかな・・・。」

「そうなんですね・・・。捜査前とかにはぜひ、うちの店へ来てくださいね。私は、月木金でいますんで。」

「なんだよ、宣伝かよ・・・。まぁ、気が向いたら来てやるよ・・・。」

「ありがとうございます。」

「・・・。そうしたらもう行くわ。ありがとうな。」


「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」

「おう。月木金だな。じゃあ、明日は来ねえ。そうだ、これ渡しておくわ。俺の名刺だ。なんかあったらここへかければ俺が出るから。」

「あれ???ホット代は???」

「頼んでもないものを出してんじゃねえよ!!じゃあな!」

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