第2話「Yes:大切な二人」
20XX年4月6日10時6分。横浜駅周辺。
「あ、そうだ。バイト採用されたことみんなに伝えておかなくちゃ・・・。まずは、、、」
プルル・・・。
「もしもし??」
「あ、立夏ちゃん話があるからいつもの場所来てよ。」
「了解。早苗もちょうど隣にいるから一緒に行くわ。」
「ありがとう!!」
それから私はみんながいるであろういつもの場所へ向かった。
20XX年4月6日11時02分。いつもの場所。
「ごめぇ~~ん。電車が遅れてて・・・。」
「いいよ。今日横浜の方行ってるの知ってたし。」
「そうそう、そのことなんだけど。バイト先決まった!!」
「お!!??これで私たち全員自分の金が持てるってことか。」
「いいねぇ。ちなみにどこなの??」
「『CAFETERIA 4696』ってお店なんだ。メニューとかおいしそうだから・・・。」
「お、よさげじゃん。バイトしてる時に遊びに行くよ。」
「大学授業の合間とかに行こうかな。」
「きてよ。いっぱい4年間で1000回は来てよ。」
『はいはい。』
「やったぁ、そうしたら私の給料も。」
「友達から搾取するな。」
「それにバイトは昇給あるんか。」
「やっぱり無理か・・・。」
この子たちは、中学から同じの綾瀬立夏(あやせりっか)ちゃんと竜胆早苗(りんどうさなえ)ちゃん。大学も一緒、学部も一緒の仲良し三人組である。
20XX年4月6日12時03分。ハンバーガー屋さん。
「あ、店長さんからメッセージだ。」
「え??なんて??僕と付き合ってとか???」
「なわけあるまい。シフトについてだよ。」
「なんだぁ。つまんないの~~???」
「月火木金のどれかでか・・・。みんなはシフト何曜日???」
「私は月木土だよ。」
「私は月金に塾で、土日は派遣~~~。」
「じゃあ、どっちにしろ月木金は遊べないから・・・。そこにいれよ。」
「いいね。」
20XX年4月6日12時12分。ハンバーガー屋さん。
「そういえば、大学のクラスみんな一緒だったね。」
「これで、七年クラス一緒やね。サークルとかは入らないよね??」
「うん、入らないよ。」
「そういえば家どうするとか決めた??」
「あぁ、えっとね。明日内見予定だから・・・。」
私たちは三人でシェアハウスをしようとしている。
立夏ちゃんは塾の先生もしてるのでしっかり者だから三人の経理管理してる。
早苗ちゃんは料理人の娘なので料理担当である。
「そう考えると・・・。私ってやっぱり取柄とかないな・・・。」
『そんなことないよ!!芽衣には!!!』
「ありがとう・・・。前向きに行くよ!!」
「そう来なくっちゃ!!」
「芽衣らしくないからね!!」
20XX年4月6日12時46分。喫茶店『CAFETERIA 4696』。
「月木金か・・・。そうしたら火曜日は・・・。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます