夏花火、きみの記憶を抱きしめて ♯3

柊野有@ひいらぎ

001 朋輩の 亡き魂を 

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 朋輩ともがらの 亡き魂を 見送りて 

 戦地の夜景 故郷の夏の日




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 焼け落ちる空の下、救えなかった命。


 遠き土地の夜は、子どもの頃の「夏の日」と

 重なる。

 線香花火の落ちていく火の玉、蝉しぐれ、

 あつい陽射し、夕暮れ。

 願ってやまないその国には、もう

 戻れなくなった、亡骸を弔う。

 なんの、ために。


 命が消える風景と、巡る景色が、

 私の中でつながっている。

 ——今、ようやく日常に戻り、

 君の隣で思い出す。

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