私はヒロインの双子の妹に転生しました
岩先寧々
プロローグ
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私は目が覚めたら知らない部屋の知らない天井を見ていた…
「ここってどこだろ…」
そんなことを考えていたら
コンコンとドアが叩かれてメイドが入ってきた
「お嬢様、失礼致します。 お客様がお見えです。」
―― 客…?
「誰が来たのかしら?」
「キラ・ロイン様です。」
「要件は何?」
「お見舞いだそうです。」
―― 誰…? お見舞い…?
「分かったわ。 すぐ支度しますから手伝ってくださる?」
とりあえず支度をしてキラ・ロインとやらのところまで行くことにした
「ごきげんよう。 キラ・ロイン様」
「元気か? ルリア。 てかルリアっていつもそんな喋り方だったっけ?」
―― いつもこの人にどんな喋り方してたんだろ…ルリアって子は…
ていうかなんーか見たことあるんだよなぁ…まぁ…いいか。
「申し訳ございません…」
「ほんとうにどうしたんだ…? もしかしてこの間のことが原因か? それが原因で記憶が飛んだのか…?」
「この間のこと…?」
「どーやらその様子だと覚えてないみたいだな…」
少し沈黙のあと何か意を決したように喋りだした
「えーっとだな…少し言いにくいんだが…ルリアは少し前に誘拐されたばかりなんだよ」
「へ………?」
「ルリア?」
「…ごめんなさい! なんでもありませんわ!」
ルリアは…前世の記憶を思い出していた
―― …ん?まてよ… "
「キラ・ロイン様…所々思い出せない所があるかもしれません…」
「そうか…うん、分かった。」
「申し訳ございません…」
「あと…前までみたいにキラって呼んでよ」
キラはニカッと笑った
「えっとでは…」
「あっそれと! 敬語はやめてくれ。 普段通りの喋り方で良いよ」
「はい…いや、うん…! 改めてキラ、よろしくね…!」
キラはその後、「邪魔になるから。」と帰り、私は1人自室で前世の記憶を思い出していた。
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