図鑑 No.09:腹の虫ぐうさん(ハラノムシ・グウサン)
ページをめくった瞬間、俺の脳内に響く声。
「旦那! 出番でございます!」
……おい、鼓動、俺まだ呼んでねぇぞ。
ていうか鼓動、勝手にテンション上げすぎだろ。
https://kakuyomu.jp/users/kaede-san/news/16818792439789230178
(*ゴクトーの内臓系妄想から自然発生した、食欲と感情のマスコット妖精)
■ 分類名:胃内浮遊型・感情同調妖精
• 発生条件:
空腹時または強いストレス下でゴクトーの腹部に「ぐぅぅ……」という音が鳴ると出現。
特に美味しそうな匂いが漂ってくると、反射的に召喚される。
• 通称:
「腹音妖精」
「ぐう感知器」
「ゴクトーの胃袋代理人」
■ 外見特徴
• 丸っこい胴体と薄く透ける羽根。豚のような鼻と唇が特徴的。
• 頭に立つ「食欲アンテナ」が2本あり、感情に応じて角度が変化。
• うっすらピンクに染まったほっぺたと常にぷくっとした唇。
• 羽ばたくたびに「ぐぅ〜」という微かな音波を出す。
• 背後に見える魔法陣は、食事への執着心を可視化した妄想の痕跡。
■ 性格・振る舞い
• ひたすら食べたい気持ちに忠実。喋らないが腹の虫音で感情を表現する。
• 香りんと仲が良く、よく一緒に空中をふらふらしている。
• ゴクトーが落ち込んだときや集中力が途切れたときに、代わりに怒る・泣く・笑う。
• 実は知性が高く、食材の危険判定や毒物検知に優れている(※鼓動による命名根拠)。
• 一度「ぷく〜っ」と怒ると、説得は不可能。
■ 妄想スキル
• 【ぐぅビーム】……空腹妄想を圧縮し、一定の「食欲圧」で敵をひるませる音波攻撃。
• 【ぷくふよフライト】……浮遊しながら微弱な気流を作り、空気中の香りを可視化する。
• 【ぺこぺこ感知】……半径20メートル以内の食物・調理中の匂いを即座に察知。
• 【おこぷん怒号】……感情が臨界に達すると爆発音とともに一時的に妄想存在全体に影響を及ぼす。
■ 備考
• 鼻妖精・香りんとは姉妹妖精という説もあるが、分類上は別系統。
• 江戸っ子鼓動いわく「妄想界のゆるキャラ枠」であり、グッズ化を希望している。
• 戦闘力は皆無だが、時折ゴクトーの決断に影響を与える不思議な存在。
• 一部では「食神の化身」として崇められているらしい。
■ 図鑑メモ:
「腹の音が鳴ったとき、何かが動き始めた。
──この世界には、胃にも感情があるらしい」
⸻ ゴクトー(宿屋の朝、目玉焼きを前にして)
ページを閉じた瞬間、安心したはずなのに……気づけば俺の妄想は次のページを勝手に開いていた。
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