夏の記憶、風の音

とても美しく、詩情あふれる作品でした。
静かで穏やかな時間が流れる中で、主人公の心の揺れが繊細に描かれており、胸が締めつけられました。
音声化を前提に書かれていることで効果音のイメージがしやすく、耳で聴くとさらに感動が深まりそうです。
物語を感情の断片として純粋に受け止められる心地よさがあり、読後の余韻も穏やかで豊かでした。