第12話 金龍族じゃない!!

「金龍勇者の日常」


第12話 「金龍族じゃない!!」



マイラ(5歳): (死刑場にこっそり侵入する)とりあえず…、ブルーファを守ってあげればいいか…。(死刑場の中をうろうろする)


(ブルーファのほうでは…)


ブルーファ(7歳): (椅子に座らせれていて、手をロープで縛り、身動きがとれないようされている)お前…、マジでやる気か?


村人: もちろんそうとも。勇者の剣を盗むのは重い罪が必要だからな。


ブルーファ(7歳): ふーん、金龍族ってこんなに酷いことするんだな〜。


村人: 黙れ!お前なんかさっさと消えてしまえ!(剣を持って、ブルーファの首を切ろうとする)


ブルーファ(7歳): !!(目をつぶる)


音: ザバッ!!(首が切れる音)


ブルーファ(7歳): あれ…?全然痛くない…。なぜだ?(目をゆっくり開くと…)


村人: ……。(首がなく、倒れていた)


マイラ(5歳): (顔に返り血が付いた状態でブルーファの目の前に立っていた)間に合って…、良かった!(笑顔でブルーファのほうを見る)


ブルーファ(7歳): お…お前…。なんで居るんだ!?


マイラ(5歳): ブルーファを助けたいと思ってね。


ブルーファ(7歳): 別に俺なんか助けなくて良いんだ!それに…、なんで同じ村に住んでる奴の首切ってるんだよ!!


マイラ(5歳): だって…、あの人この村の住人じゃないもん。


ブルーファ(7歳): は…?


マイラ(5歳): (首がない村人に近付いて)ずっと…、僕は知ってたよ。君がこの村の住人じゃないってことはね…。ねぇ、生きてるなら速く立ってよ。


村人: (首がない状態でも起き上がる)こ…、この野郎…。


ブルーファ(7歳): 首がないのに生きてる!?


マイラ(5歳): それに、君は金龍族じゃなくて…、大狐族だよね?


村人: (体が変形し始める)感が鋭い奴め…。


ブルーファ(7歳): こ…こいつ…。(いつの間にかロープが切れていて動ける)い…いつの間にロープが…。あのガキが切ったのか…?


大きな狐: (大きな狐の姿になり、首も再生する)ははは!大正解だ!しかし我の姿を見てしまったお前らの命は今日で終わりだな!!


マイラ(5歳): いや、僕は1000万年経っても生き続けるよ。たとえ、悲しい事や悔しい事があっても…。


大きな狐: バカな子だ!人の寿命はそんなに長くない!今すぐ死ね!(マイラとブルーファに尻尾で攻撃しようとする)


マイラ(5歳): (攻撃を避けて大きな狐の尻尾を切る)


ブルーファ(7歳): このガキの言う通り、俺達はまだ死なねぇよ!!(ブーメランを取り出し、大きな狐に向かってブーメランを投げる)


大きな狐: (マイラに尻尾を切られ、ブルーファのブーメランで首が切られる)な…なんだコイツらは…。今すぐ「ヤーム様」に報告を…。(やられて身体が消える)


ブルーファ(7歳): や…やったか…?


マイラ(5歳): うん、ブルーファのおかげだよ。(剣を入れる)


ブルーファ(7歳): まずお前がここに来なけりゃ今頃俺は死んでたぜ。


マイラ(5歳): 確かにそうかもね…。じゃあ君の好きなハウナのところに戻ろう!(死刑場の出口へ走った行く)


ブルーファ(7歳): (顔を赤らめながらマイラを追いかける)べ…別に俺はあんな奴好きじゃねぇし!


(マイラ達は死刑場から出てハウナのところに来る)


ハウナ(7歳): 良かった…、2人とも殺されずに済んだのね!


マイラ(5歳): まぁね!どうやらこの村に大狐族が侵入してきたみたいだね…。


ハウナ(7歳): お…大狐族!?その大狐族はどうなったの?


マイラ(5歳): 大丈夫!僕とブルーファで倒したから!


ハウナ(7歳): 良かった…。もし気付いてなかったらこの村はどうなってたかな…?


ブルーファ(7歳): 大狐族に支配されるところだったな。


ハウナ(7歳): 支配!?やだやだ!絶対にやだ!


マイラ(5歳): (周りを見渡すが、勇者の剣が見つからない)あれ?ブルーファが盗んだ剣はどこに行ったの?


ハウナ(7歳): あっ、そういえばさっき村長さんに回収されたわよ。


マイラ(5歳): 分かった!教えてくれてありがとね!(村長の家のほうへ走って行く)


ハウナ(7歳): そんなに剣が気になるのかな?


ブルーファ(7歳): さぁ?


(マイラは村長の家に行って、村長に話しかける)


マイラ(5歳): ねぇねぇ、剣ってどこにある?


村長: 剣?あ〜、それなら持ってくるよ。(部屋の奥に行って勇者の剣を取りに行ってくる)


マイラ(5歳): (心の中: あの剣に特別な力が宿ってるって言ってたけどほんとかな〜?)


村長: (勇者の剣を重そうにしながらマイラの所へ持ってくる)少しだけ触っていいよ。


マイラ(5歳): ありがとう!村長さん!(勇者の剣を軽々に持ち上げて目をつぶる)


村長: (心の中: マイラ…、君は勇者の剣を軽々に持てるんだな…。)


マイラ(5歳): (目をつぶりながら剣を構え、すごい速さで剣で戦う仕草をする)


村長: (心の中: い…今の戦い方…、アーリス様に似ている…。アーリス様の息子だからだろうか…?この子なら…、大狐族を倒せるかもしれない…。)


マイラ(5歳): (目をゆっくり開いて剣を村長に返す)何かあった時のためにしっかり保管しててくださいね。


村長: は…はい!(心の中: 普通の子が…、そんな事言うわけがない!)


マイラ(5歳): 絶対だよ。(そう言ってゆっくりハウナ達のところへ帰っていく)


(夜が明け、太陽がマイラを照らす)


村長: (マイラが歩いているところを見ながら)(心の中: さすが…、アーリス様の息子だ…。)



次回 第13話 「ブルーファと一緒に」

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