花天月地【第１９話　紫電】

＜あらすじ＞
曹丕を陰で支える甄宓は、司馬懿の側で見つけた美しい女衣が気にかかっていた。
「女に興味のない男の側に、美しい女衣があった」。
曹丕の腹心である司馬懿に、得体の知れない女が近づくのは良くない兆候。
美しい容姿を持っていても、並外れた行動力を持つ彼女はその素性を探るために再び陸遜の前に姿を現わす。


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＜呉＞

【陸伯言】（陸遜）
本作の主人公。陸家の若き当主。周瑜の許で軍術を学び、軍師を志す。聡明さと優れた剣術を使う武官でもある。

【甘興覇】（甘寧）
元水賊の武将。戦場では羽と鈴で身を飾り一騎当千の働きをすることから【鈴の甘寧】の異名を取る。

【周公瑾】（周瑜）
名高い呉の軍師。【赤壁の戦い】では総指揮を執り、連環の計と火計を用いて大…続きを読む