転生したオレの高校生活 クエスト:アイドルとして成功する
猫野郎
第1話 転生初日
目を覚ますと、見慣れない部屋が見えた。
どうやら俺は転生してしまったようだ。
先程までの状況を思い返す。
俺は轢かれそうになった子どもを助けようとして死んだ。はずだった。
すると頭の中に声が聞こえた。
「貴方は大きな徳を積みましたが、寿命を全うすることなく死んでしまいました。そこでお詫びに2度目の人生ではさまざまな特典をつけました。それでは良い旅を!」
俺の意識はそこで途絶え、今に至る。
目の前には変な画面が浮かんでいる。
これは漫画でありがちなステータス画面か?
桐野 颯 身長182cm 体重59kg 年齢:15
ビジュアル:SS
歌唱力:A
ダンス:A+
センス:B
運動神経:A
魅力:S
特性:天性のアイドル
:全ての言語を使いこなせる
ポイント:20000
ビジュアルがSS?俺は急いで鏡を見ると、そこにはとんでもないイケメンが写っていた。これが俺…?てか、特性が天性のアイドルってやばいな。
さらにステータス画面を見ていく。
両親は中学生の頃に死去。
親が残した遺産があるため、生活には困ってない。
アイドルを目指し、渡韓。
まじか。こいつも苦労したんだな。すると死ぬ前に聞こえた声がした。
??「私はこれから貴方の人生をサポートいたします。
この身体の持ち主はアイドルを目指していましたが、叶えることなく死んでしまいました。そこで貴方が、願いを叶えるために選ばれたというわけです」
クエスト:アイドルとして成功する
ペナルティ:死亡
なんだ、それ。意味わかんねえよ。
けどやるしか無さそうだな。
??「保有しているポイントはステータスに割り振ることが出来ます。」
へえー。とりあえずビジュアル以外に振るか。
ビジュアル:SS
歌唱力:A → S
ダンス:A+ →S
センス:B → A+
運動神経:A → A+
魅力:S
我ながらこれはチートすぎる。
??「明日は高校の入学式があります。」
まさかまた高校生をやることになるとは思わなかった。
高校卒業したのなんて随分前だし、上手くやれるかな、俺。
入学式行くなら髪も整えないとな。とりあえず美容室いくか。
服を適当に選んで、鏡の前に立った。
顔が良いから、何を着ても似合うな。
これは神に感謝だわ。
外に出ると、桜が咲いていた。
韓国でも春に桜は咲くんだな。
俺は電車に乗り、ソウルに向かった。
家が都心にあるのは有難いな。
道を歩いていると、
「お兄さん、カットモデルどうですか?無料にしますよ」と声がかかった。
「まじすか?じゃあお願いします」
「今日はどんな髪型にします?」
「とりあえず毛先を整えて、襟足を残す感じでお願いします。カルマパーマもかけてください」
「分かりました!てかお兄さんかっこいいですね、もしかしてアイドル練習生?」
「違いますよ笑ただの高校生です」
「へえ大人っぽいね。スカウトとかされないの?」
「俺、渡韓したばっかなんで、そういうのは無いですね」
「日本人?めっちゃ韓国語上手いね」
「笑笑 どうも」
俺、韓国語なんて学んだこともないのに、理解できてる...。
もしかしてこれが特性なのか?これが無かったら詰んでたな。
「完成しました、どうですか?」
「いい感じですね、ありがとうございます」
「ビフォアフの写真、SNSに載せてもいい?」
「構いませんよ」
もしこれで、話題になったらスカウトされるかもしれないしな。
俺は美容師にお礼をして店を出た。
...今のお客さん、まじでイケメンだったな。SNSで反響凄いだろうな。
♡+++++++++
桐野 颯は知らないが、この投稿は瞬く間に拡散されていた。
コメント
a:やば、めっちゃイケメンなんだけど
↳d:それな
b:誰かこの人のアカウント知らない?
c:オレも次、美容院行くときはこの髪型オーダーしよ
↳d:お前がやっても、この顔には勝てねえよ
↳e:wwwwwww
↳c:おい、それは言うな
ふ〜、さっぱりしたな。髪型も悪くない。
俺もインスタのアカウント作るか。
ユーザーネームは誕生日をとって@dec21_にしよう。
よし、できた。
さっきの美容師をメンションして、俺の写真を投稿する。
疲れたし、もう家に帰って寝よう。
明日は入学式か、楽しみだな
転生したオレの高校生活 クエスト:アイドルとして成功する 猫野郎 @senecal5
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