砂の書〜鉄(くろがね)の章 〜(技術論)
『この章は、旧文明の遺産(ロスト・テクノロジー)の扱いについて、より具体的に警告するものである。』
『遺骸の章』は、過去の『思想』に触れるなと説いた。
この章は、過去の『力』に触れるなと説く。
『大樹の時代』の遺産は、
彼らは星の理を無視し、機械の力で天に届こうとした。
その力を振るう者は、いずれ自らの血肉を冷たい鉄に変え、心を歯車に奪われるだろう。浮遊機関は魅力的だが、それは空への「虚栄」の罠である。
『菌糸の時代』の遺産は、魔力の回路と生体の管で組まれている。
彼らは星の理を歪め、知識の力で全てを繋ごうとした。
その力を振るう者は、いずれ自らの思考を熱い回路に焼かれ、魂を『網』に奪われるだろう。自動人形は便利だが、それは「探求」の奴隷である。
我ら『獣』が扱うべきは、砂と水と、翠点の木々のみ。
鉄と魔力に頼る者は、必ずや四度目の泥を呼び寄せる『贄』となる。
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