風に託す魂の記憶
- ★★★ Excellent!!!
本当は風が吹いているという告白は、誰にも言えなかった繊細な感覚、心の中の空虚さと流動性を象徴しているように思えます。そして、「こころの刃物」「切り落とす」の表現から、自身と自我を切り離し、それが「風」として描かれている点が秀逸であり、後の展開で「風になりたい」という願いとつながっていく構成が美しく見事です。
本当は風が吹いているという告白は、誰にも言えなかった繊細な感覚、心の中の空虚さと流動性を象徴しているように思えます。そして、「こころの刃物」「切り落とす」の表現から、自身と自我を切り離し、それが「風」として描かれている点が秀逸であり、後の展開で「風になりたい」という願いとつながっていく構成が美しく見事です。