第12話 四天王、再び

「滝。動けるか?」


「ああ、崖か······。ああ何とか、な」


「沼、泥、昆布、鱈子。全員いるな?」


筋肉質な、ピッチリ七三分けの大柄な男が暗闇で円な瞳を光らせる。


「俺は···片目をやられた。無論レイクだ。置いて行ってくれ。足手まといになりたくない」


「ふん。好きにしろ。骨は拾わんぞ」


そう言って、大柄な七三分けの男はホルスターに手をかけ、南部14年式を、虚空に向かって突き出す。


「おっと。バレてたか」


「当然だ。誰だと思っている? 咲川"本体"はどこだ?」


「俺が本体さ」


そう言って、咲川は、大柄な男めがけ、金属片を二つ放った。


「ッつ···。ハッタリじゃないようだな。研究所の連中はとんでもない兵器をつくっちまったようだ。トマトもそのひとつだが」


「コントロール出来ないんじゃ、開発した意味は無いぜ···山田いや···GIPD元帥」

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