第2話

第三章:異星の来訪者


洞窟の最深部から青白い光が溢れ出た時、三人は真実を知った。


「ようこそ」


現れたのは、美しい青白い肌を持つ人型の生命体。彼の名はゼオン。


「私たちはアルクトゥルス星系からの探索者だった。君たちと同じく、時空の嵐で40億年前に飛ばされたのだ」


ゼオンたちは仮死状態で眠り続けていたが、三人の到着で目覚めた。


「これは偶然ではない。君たちには使命がある」


ゼオンが語った使命、それは…


第四章:創世の真実


「この星に、真の生命を誕生させるのだ」


ゼオンの宇宙船には、遺伝子操作装置や環境改変システムなど、1000年進んだ技術が備わっていた。


「君たちの遺伝子と、我々の遺伝子を融合させた新しい種族を創る。それが、やがて人類の祖先となる」


三人は驚愕した。


「つまり、私たちが人類の祖先を作り出すということ?」


「そうだ。君たちのいた2242年の人類は、実は君たちの子孫だったのだ」


時のパラドクス。いや、時の円環。


彼らは過去に飛ばされたのではなく、自分たちの「始まり」を作るために呼ばれていたのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る