我が輩は猫であるぞ
@mame551
第1話
猫の時の名前 レオ 雄 3歳
おめ目はくりんくりんブルーの瞳
グレーのフサフサの毛に
ピンク色の肉球がチャームポイント
スラッとした足が特徴的
僕は目を覚ました
「あれ?モフモフのお手てとピンクのプニプニ肉球がない!!」
その代わりに長い指が5本ついてる!!
飛び起きた!!どこかの廃墟ビルの道に横になっていたらしい
「え!?なんで猫じゃなく人間になってるんだ!?」
昨日飼い主の神無月唯におやすみのちゅーをしてもらって寝たはず、、、
「一体!?何が起きてるんだ!?」
とりあえず帰ろうと立ち上がると
「君 もしかしてモデルか何かしてる?」
黒いスーツを着た女の人が質問してきた。
モデル?にゃんだそれ?食べもの?
「わからない」
「え?わからない!?」
「君どこにも所属してないならうちに来ない?」
スーツを着た女の人は名刺を渡して来た
meets production 取締役 代表
金見 千里
入る?僕は帰らなきゃ飼い主の元にでも、
この格好で僕のことわかるのかな?
とりあえずついて行ってみるか
「いーよ」
「じゃあ事務所に行きましょう」
歩いて事務所に行くことに
ショーウィンドウのガラスに僕の姿が映った
長身の手足長人間が映っている
目はブルーの瞳でぱっちりおめ目
だけどシャツが肌に触れてこしょばゆい
ズボンも足に触れるたび気になる
いつ誰が着せてくれたんだろう?
靴は履いていなかった
金見は「とりあえず靴買ってあげるから何センチ?」と聞いてきた。
「わからない」としか言えない。
金見は「まあ、いーわ」とどこかに電話している
靴屋についた
金見が店員に「この子に合う靴下と靴を持って来て」と伝えると店員が「お客様の足のサイズ測りますね」とメジャーで測っていた。
靴下なんて猫には必要ないが人間は必要らしい
めんどくさいなー
店員がテキパキ測って「28センチですね」
「お客様好きな柄とかございますか?」
好きな柄?
「んーわかんない」
「それでしたらシンプルな靴下にしましょう」
真っ黒の靴下を差し出された。
え?これどーすんの!?
困っていると金見が履かせてくれた。
なんか靴下て気持ち悪いな
いつも猫の時は素足で気持ちよかったのに
あとは靴なんかゴワゴワして固くて痛いし歩きにくいー
金見は履かせ終わるとお会計をしにレジに行っていた。
僕は素足の方が好きだなと思いながら歩いてみた
慣れないから重い鎖のようだ
人間てやつは毎日こんな重りつけてんのか
猫に戻りたいなー
お会計を済ませて店を後にした。
靴歩きにくいー
金見はスタスタ歩いて行く
どこまで歩くのー?
て思っていたらビルに着いた
meets production3F
エレベーターに乗るなぜだか背中がゾワゾワする
箱に入ったら気付いたら事務所に着いていた。
「みんな紹介するわ!新しく入った子よ」
「えーと名前聞いてなかったわね」
「名前!?、、、神無月レオです」
猫の時に飼い主が首輪に神無月レオて書いてくれてたから神無月でいいんだよね?
「じゃあレオくんモデル登録するわね」
書類に名前書いて欲しいけど書ける?
「いや、無理だ」ペンて細長い棒渡されたけど
どーすればいいかわからない
「わからない」
金見は一つずつ教えてくれた
ペンは字を書くものらしい
神無月レオなんとか書けた
人間て色々めんどくさい生き物だな
ますます猫に戻りたい!
「じゃあカメラテストしてもいーかな?」
「そこに立ってポーズしてくれたらいーから」
ポーズ?あー飼い主がカメラ撮る時動かないで
てあのやつかな?
とりあえずジッと立っていたら金見が固いから
イスに座ってとイスを差し出された
木の香り思わずスリスリしてしまった
金見が座るのよ。とお手本を見せてくれた
座るだけそれだけしかしてないのにみんなから
歓声が上がる
人間界で言うイケメンてやつらしいー
そりゃ猫界でも僕はイケメンだったから当たり前だと思うけど
人間界だと珍しいらしい
イスに寄りかかってたら木の香りがすごく心地いい
またたびを思い出す
飼い主のことをまた思い出す
あーもう猫には戻れないのかな
あのキャットフードとつめとぎとおもちゃの魚
気付けばウトウトしてた
猫の時はほとんど寝てたからなー
金見が「お疲れ様」
「部屋は私の部屋でいーわ!レオくん自由に使ってちょーだい」
「て使い方わかるかしら?」
「ご飯は私が買ってくるから苦手な物あったら言って」
えーと猫時代食べてたのはキャットフードとササミとオヤツのチュウチュウ
肉は食べれる野菜は嫌い
魚は大好き
「じゃあステーキにしましょうか?」
「帰ってくる間にシャワー浴びて」
「て使い方わかる?」
「お風呂入れとくから入ってて頭後で洗ってあげる」
お風呂!?えっとあの苦手なやつだー
どうしよう、、、
飼い主が週1回お風呂に入れてくれてた
でも、僕は濡れるのは嫌い
どうしよう
この服とやらのまま入っていーのかな?
んー
悩んでいると金見が帰って来た。
「まだ入ってなかったの?」
「あっそっかー入り方わからなかった?」
靴も脱いで靴下も脱いでとどんどん脱がされていくパンツも脱ぐのよと裸にされた
金見は弟がいてよく脱がしてお風呂に入れてたらしい
だから男の体は見慣れているらしい
さっ湯船に浸かって浸からせられた
なんかポカポカする
はあーいい気持ち猫の時とはなんか違うぞ!?
「じゃあ頭濡らすねー」
てシャワーかけられた
「うわーやっぱり苦手」
じゃあシャンプーするから目閉じててね
でもこもこ泡でゴシゴシ洗われた
「じゃ流すよー」
てまたシャワー
何回濡れないといけないの!?
つぎはコンディショナーね
なんか甘い香りがする
「じゃあ流すよー」
やっぱりもう苦手ブルブルブル
「頭はいーよー」
「次は体洗おうねー」
「はい、お風呂出て」
やっと解放されるかと思ったら違った
まず首ねボディソープというのをつけて洗うらしい猫の時もしたなー
首は1番気持ちいい
あーもっとー
て胸、脇、背中、おちんちん、おしり、足から足の指、裏どんだけ洗うんだ!?
猫の時は自分で舐めて綺麗にしてた
飼い主は泡風呂につけて洗ってくれてたなー
「さっ流すよー」
シャワーでサッと流された
人間でいうおちんちんは猫のちんこと違ってトゲトゲがなくツルツルしてた
触られてくすぐったいのと気持ちいいのと不思議な感覚だったな
「さっ上がってご飯食べましょう」
タオルで全身拭かれまたパンツを履かされズボンとTシャツを着てあとはドライヤーという猫の時にもされた風がすごいやつあれを頭にされて
あっというまに終わった
人間て毎日こんなことしてるのか?
猫の時週1でよかったのに、、、
人間てなんてめんどくさいんだ
ステーキという肉を焼いたやつがお皿に置いてあった
金見はナイフとフォークの使い方も教えてくれた
僕は猫だから猫舌なのだ
「冷めないうちに食べなさい」言われても
冷まし方がわからないし猫舌ですて金見に言うと
フーフーてするのよと教えてくれた
フーフーやれば出来るもんだ!パクっ肉だー!
僕が好きな物お肉!!脂がすごい
パクっパク一気に食べた
「じゃあ歯磨きしましょ」
え?歯磨き?
「私のマネしてね」
歯磨きを渡され金見のマネをする
歯磨き粉というのが苦くてスースーする
ひと通り磨き終えたら今度はコップの水でうがいというのをするらしいー
金見のマネをしてぐちゅぐちゅぱーしたら口の中がスースーする
人間てやっぱりめんどくさい
寝る部屋は金見とは別だった
「じゃあ電気消すねーおやすみ」
夜行性のねこは本格的に元気になる時間なんだが
寝たらまた猫の姿に戻るとかないかな?
今日は疲れたなーなんて考えてたらいつのまにか
寝ちゃってた
翌朝「おはよう!よく眠れた?」
おはようーてやっぱりモフモフのお手てじゃない
そう簡単に猫には戻れないかー
顔を洗うのも水で洗う
猫なら舐めて手で顔洗えば終わるのに
金見は新しい服を用意してくれた
長身の僕に合うおしゃれなTシャツとジーパン
カジュアルらしいーあとアクセサリーもつけてくれた指輪というのを指につけて
イヤーカフというのを耳につけた
人間て毎日こんなに時間がかかることしてるのか
金見は「今日もカメラ撮影するから頑張ってね」
というが何をどう頑張ればいーのか
事務所についた
またカメラがある
とりあえず立って言われた通りのポーズを取る
猫だったからしなやかな動きは得意だ
花を持ってくわえてみた
「うん!色っぽい」
モデルという仕事はとりあえずポーズを取る仕事らしい
じゃちょっと休憩ね
やっと休憩だ今日はココアという冷たい飲み物が出た甘くてほろ苦い
猫舌の僕でも飲めた!
僕はCMとかに出るらしいリップを持って女性につける
付け方は金見が教えてくれたあとはセリフというのを言うらしい
「キスしたくなっちゃうくちびる」
女性モデルのくちびるにくちびるを近づけて
キスする前に終わりらしい
とりあえずCM撮影は上手くいった
女性モデルが声をかけてきた「お疲れ様でした」
「ああ」なんて返すべきなんだろ?
「レオくんかっこよくて本当にキスされたくなりました」
「え?いや、仕事でしょ?」
「金見さんから言われてるからやってるだけだし
仲良くする気ないから」
猫は基本クールなのだ
ツンデレは基本飼い主だに見せる物
あとはクールでほとんどいる
冷たいと言われたらそうかもだがこれが猫本来の性格仲良くしたくない人とは仲良くしないのだ
金見「レオ雑誌の撮影に行くわよ」
「はーい」
今の僕の飼い主は金見だからな
雑誌の撮影はいろんな服に着替えなきゃいけない
メイクも髪もその時に変える
人間というのは変わってるなー
猫ならメイクする必要ないのに服によってメイクや髪型を変えるんだから
雑誌の撮影は夜中まで続いた
僕ももう限界
金見「お疲れ様!これでラストよ」
何十着以上着たか覚えてない
メイクもアクセサリーも変えすぎて覚えてない
モデルとやらにだいぶ慣れてきた
カメラマンというやつに笑ってとかかっこいいよとか褒められて調子に乗ってしまう
僕がかっこいいのは仕方ない
みんなが僕に夢中になるらしい
金見は仕事だからプライベートを持ち込まない
僕はモデルで、金見は社長兼今の飼い主だ
最近カメラというのが好きになってきた
かっこいい素敵僕をいい気持ちにさせるんだ
猫の時もかっこいいイケメン人間になったら絶対イケメンだよねと言われてたが本当になるとは
深夜の1時半にやっと終わった
お腹は空いたし眠たいし
僕よく働いた
休憩中おやつが置いてあるが僕の好きなちゅーちゅーがない
猫の時はおやつだよーてちゅーちゅーもらってたのになー
今人間の姿でちゅーちゅー舐めてたらおかしいって思われるかな?
金見買ってくれないかなー?
とりあえず終わったから今日はお刺身!!
猫の時は刺身なんか食べたことなかったなー
生の魚いける!醤油とかをつけるらしいが僕は
醤油はいらなかった
食べたらまたお風呂洗い方さえわかれば自分で出来る僕猫だからマネするの得意なんだよね
意外とお風呂慣れたら気持ちがいいのかも
洗うのは相変わらずめんどくさいけど
金見はドライヤーはしてくれた
あとは歯磨きこれはやっぱり慣れない
苦いとスースーが混ざって気持ち悪い
着替えも用意してくれた
人間生活にも少しずつ慣れてきたな
そういえば服を着せてくれたのは一体誰だったんだろう?
まあ、いいか寝ようー最初丸まって寝ていたが
最近慣れてへそ天で寝るようになってきた
明日も雑誌の撮影CM撮影大変だな人間て
猫に早く戻れますように!
次の日朝からバタバタ
パンをかじりココア飲んで仕事に行く
金見は僕をトップモデルにさせる気らしい
CMもアイスのCM目薬のCM服のCMいっぱいある多忙を極めたがもっと大変なのは金見だ
電話を何回もどこかにかけて書類を見てみんなに指示して金見をかっこいいとさえ思ってしまう
僕は社長には興味ないけど
僕を売れっ子のスターにさせたいらしい
CMも順調で売れ行きが好調らしい
みんな僕が猫て知らない
これは僕だけの秘密だ
僕はレオ様と呼ばれるようになった
サインは書かない
てか猫なら肉球でサインになるのに
人間てやつはなんかわからない字を書く
一体なんて書いてあるんだ!?
金見にも練習しろと言われたけど
字だけは苦手あのボールペン?マーカー?
匂いがどーも苦手だ
猫だから鼻はいーのだ
なんでもクンクンしちゃう
いい奴か悪い奴かも嗅いだらわかる
だから嫌いなやつはとことん嫌い
CM撮影も順調に終わった
他の雄モデルとも撮影した
日向 夏樹
僕と身長は同じくらいだけど僕の方がイケメン
今売り出し中のモデルらしい
歳も同い年くらい?
僕は21歳設定だから猫で言えば3歳か
足もスラッとして僕に似てるのがなんか嫌
だけど悪い奴じゃなさそう
夏樹は「レオくん今度遊ぼうよ」
親しげに誘う僕は雄には対抗意識がある
猫のせいか?
「うん、考えとく」
同い年だから仲良くしたいんだが
どーも猫は同じ雄とは仲良くしたくないんだ
夏樹はそれでも僕と遊びたがる
変わり者なのか?
金見が夏樹との食事会を提案した
金見が言うなら仕方ない
その食事会で僕はびっくりすることを言われるなんて思ってもみなかったんだ
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