あの夏、僕は、君を撮った。だけじゃない、君を想ってた。

高校生カメラマン・透が出会ったのは、無邪気でまぶしい少女・陽。
「私がモデルしてあげるよ」──その一言から、ふたりの“夏”は動き出す。

海辺の夕暮れ、神社、カフェ、水族館。
ファインダー越しに見る陽の笑顔に、次第に心を奪われていく透。
だが、夏の終わり、陽の隣にいたのは──自分ではない“誰か”だった。

一緒に過ごした日々と、写真に残った想い。
切なくもまっすぐな、ひと夏の青春恋物語。