戦国城廻り
斐川帙
一、山中に眠る城跡
(一)
浦和から
まず、大宮に向かう。それから、川越線で川越に向かう。しかし、この路線は大宮と川越という大きな都市を結んでいるにも関わらず、未だに単線で、そのため、意外に列車本数が少ない。大体、十五分程度は待たされる。
川越からは八高線に乗り換える。大宮での接続の悪さに比較して、川越での接続はいい。大抵、八高線の列車が、川越線の列車の向かい側で乗り継ぎ乗車を待っている。ここから、
東飯能で西武秩父線に乗り換える。
今回の下車駅、東
今回のルートは、東吾野駅から高麗川上流にちょっと行ったところから、沢伝いに山中に入り、
ちなみに今回の目的地、りょうがい山は、標高三百メートルくらいの無名の山である。恐らく、地元住民でも、知らない人がいるかもしれない。それくらいの何の特色もない地味な低山である。登山家はもちろん中高年ハイカーでもまず訪れるどころか興味さえ持たないところだろう。そんなところに、なぜ、向かうのかといえば、そこに中世の城郭跡が眠っているからである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます