浮き輪
私の浮き輪には、カニの床屋と飴屋の絵が描いてある。伸びた髪や飴をハサミで切る絵だ。ある日、私の影を浮き輪のカニが切ってしまった。そのせいで私は宙に浮き上がって、暗くなるまで降りれなくなった。それ以来、浮き輪は足元に置かないようにしている。
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