2. ようこそ! 能力至上の殺人教室へ

 ず、一人ひとりが死んだ。


 となりやつざんさつしたのだ。


 しかも、で、だ。


「ははっ、俺は最弱じゃないぜ」


 順応性が有りぎる——いや、元の世界では猫をかぶってて、に来て本性を現したくちか?


 の手のたぐいにも少なからずる——世のつねだ。


「高藤! しっかり……くそ」


 切られた者=高藤、はすでことれてた。


 至近距離の不意打ちとは云え、ただの一撃だったのに。


「平木、何て事を!」


 となりの別の者がとがめる。


 が、平木は気にとどめず平然と女神に問う。


「女神様、たりだったらほうが有るんですよね?」


 平木は、あたりを付け、先手を打ったのだ。


 おこない自体は、全く卑怯で残忍だ。だがはやの状況では、『悪くない』かしこい判断とも云える。はずれでも、先ずは最弱判定=死刑宣告をのがれ得るからだ。


 し自分が『最弱』だった場合、確実に自分より強いクラスメイト余多あまたから一斉攻撃され、死有るのみ。


 勝った、イコール、強い、と云う理屈ロジックり立つなら、命は助かる。相手の命と引き換えだが、早い者勝ち=弱肉強食、だ。


 『俺は最弱じゃない』——凶行の直後に口走ったの言葉、は、『褒美prizeもらえる』りも先に来てる——れが平木の意図をにょじつに示してる。


 しては異世界=法規の及ばない場所だ。


 いや法は有る——女神が法だ。


 の法が言うのだ。『弱きを討て』、いや、『狩れ』と。


 法と云えば、魔法も。


 ように切れる刀剣でも、素人のひとりで瞬殺は出来ない。


 人の体は、りに固いのだ。ぜいじゃくとされている腹ですら、腹筋に阻まれる。


 早く確実な致命打を、飛び道具などは無し、で得るなら、けい動脈を狙うしかないが、れは失血死までゆうが有る=瞬殺には至れない。


 平木のざんげきは、軽い一撃で、高藤の体の奥深く、筋肉も骨も見事に突破して、急所に達してた——しかも、素手で、だ。


 平木は、『能力スキル』をもちいてた——さっそく、『力』を行使したのだ。


 しかし、何と凄まじい威力だ。


 速度も切れ味も、人の手とは思えない——非現実的ぎる。力のみらず、果たされた行為のものからして——丸で、『鬼』だ。


 うだ。平木は、鬼にった——いや、元来より鬼の心を持つ常人の男に、能力スキルと云う『金棒』が与えられて、『覚醒』させてった。


 しかし、さまさながら丸で、没頭型VR空間で再現された、仁義無きヤクザMAFIA映画の世界を体験させられてるかのようではないか。


 構成員同士が抗争に明け暮れる悪の組織——だがに魔法……


 ……魔王軍……


 うだ——むしろれこそ、いやまさに、う呼ぶに相応ふさわしい。


 では山田の集団は『魔王軍』に勧誘されてったのか?——して、れをべる首領たる女神こそが『魔王』……


 ともれ、当の平木にして見れば、ように『勇ましく』『弱者を殺す』いを見せ付けて、最弱認定にんていのがれるのみならず、むしろ女神の覚えもよろしくる——んな計算も有っただろう。


 だが、女神は、困惑の表情を浮かべてる。


 して、残念そうに一言。


「あらまあ、何て事を……」


 なにも糞も無い。ずからきつけていて。


「……れは許せませんわ。りに寄って、ごときが、貴重な人材を手に掛けるなんて……」



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