その部屋は絵画や物語生まれ出る場所。そして、それらが食べ尽くされる場所。今日もその部屋を絵の具を携えた鳥が訪れる。
自らを献身的に差し出す鳥たちを額縁の中に収め、その後で彼らの血肉を恵みとして享受する「きみ」。絵画と料理、もっとも自由だと考えられているそれらの活動が、実は誰かに計画されていたものだったとしたらどう…続きを読む
とっぷりと暮れた玄関の呼び鈴が鳴り響き今日も一羽の鳥が佇む。 カンバスに帆布を張って様々な青い色の絵の具を幾重にも塗る。青は鳥になり鳥は糧になる。無造作に置かれた野菜を切る。鳥の身体を切り…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(434文字)
本作を通して様々な「色」が描写されます。白い背景に黒い文字を読んでいるだけなのに、その色が目に浮かぶ…カラフルな世界に見えてくる、とても不思議な作品です!この世界に取り込まれていくような感覚になりま…続きを読む
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