創作夜話

創作夜話

今日もまた己の欠片を吐き出して白き画面がポツポツ埋まる

秀作と駄作の境界線に立ち見上げた先に満天の文字

賞レース気にしないふり上手くなる砂漠に落ちた針を夢見る

読まれたい評価されたい褒められたい「たい」「たい」ばかりの欲のばけもの

アイディアを思いつく場所風呂トイレメモ用紙なく水と流るる

スマホにてリアルな世界を探求し気づけば夕暮れリアルよただいま

暗闇でまばたきをして息を吸うまだ生きているもう少し足掻ける

羨望と知識と期待が蝟集する書店という名の宝物庫あり

ひび割れた塀にも歴史があるのなら了の軌跡も意味あるものか

不自由なこの世界に在り希望とは想像力の放つ眩しさ