ノコル◻︎シカク
貸氏444
第1話 よつやisニンゲン◻︎シカク
この作品はフィクションです
現実に存在する国家、地名、組織、人物等には何の関係もありません
一部シーンには現実味を出すためにAi等の力を借りています
それを御留意いただいた上で拝読して下さい
……………………………………………………………
あぁ...
「バイト...クビになっちまった...5時間遅刻はやりすぎたかぁ...」
そこには背が低く(163センチ)赤い半袖とベージュ短パン...やっすいスニーカーを履いて
男の周りには不真面目さから負のオーラが漂っている
何処を見上げても灰色の空が見えちまう、人生に手詰まりを感じている
横断歩道を渡ろうとすると信号が赤になったマジでついてない
(先行きが...見えない...)
ふと横を見ると何故だが服が汚れた若い金髪の女子高生が立っていた
(なんだアイツ...学生のくせにチャラチャラした髪をしやがって...オマエみたいなク〇ビッチ...どーせすぐに男に捨てられるよ)
ジロジロと見ていると視線に気づいたのか女はギロッとコッチを睨んできやがった
男は分かりやすく
(あぶねぇ...なんなんだよアイツ...やっぱり女は年取って経験積んだヤツに限るな...変態と間違われても迷惑だからケータイいじってよう...)
ポケットからケータイを取り出しネットニュースのサイトを開くと何やら
・芸能人
・O県に震度6強の地震
・アメリカ フォルネル州 セントビナーズ大学にて拳銃乱射事件が発生
・突如として人気急上昇中!?
危険サイト[NO◻︎Calling]とは?連続殺人犯レッドベイツとの関連性について迫る!
(これ...最近のニュースだけだよな...?
眠ってて...しばらく見てなかったけど...今日だけでもデカいニュースが沢山あるな...
ヤバくねwwwヤバくね?アイツもコイツも死んでやがる!
コメント欄の俺と同じ暇人の奴等も盛り上がってて良いねぇ...)
するとケータイを握っている手の感触に違和感がある
違和感を覚えてケータイの裏側を確認してみる
何やら見知らぬカードゲームの正方形のカードが付いている
カードには白色の光沢のある金属で作られ人間?の鉄像の絵が書かれていた
その絵は妙にスッキリしていて人間には髪も口もなく目は何処かギョロっとしていた
そして黒くてボヤけた文字が書いてある
[ニンゲンのシカク]
(なんだこれ...コンビニで買ったパンに付いてきたオマケとかかな?)
よく見るとカードには名前以外の表記がされていなかった
(対戦するタイプのカードゲームじゃないのか?)
すると横から何だか鈍い音が聞こえてきた
さっきまで睨んでいた女がモヒカンでガラの悪そうな大男に地面に寝かせられ顔を蹴られている
大男は迷彩柄の服を着ており意味不明な言葉を叫び始めた
「にほんこくばんざーい!!せかいのサービス終了はマジカ!!今までアリガトウゥー!!」
周りの人間は男から距離をとって逃げたりスマホを取り出して一部始終を録画している
しばらく経つと2人の警官が来て男を羽交い締めにした
「そこのキミ!何をやっているんだ!逮捕する...」
モヒカン大男は全身に力を込めると身体がクマのような体毛で包まれ大柄で凶暴な獣人へと変貌していった
男は駄々っ子のように力任せに警官を近くのコンビニのガラス窓に叩きつけた
ガラスの破片が飛び散って男にも刺さるが力任せが止まらない
もう1人の警官を車道側に投げ込むと警官は走ってきたトラックの前へと落ち勢いよく轢き殺された
よく耳を済ませると辺りからもチラホラ悲鳴や怒号が上がっている事に気づいた
一度、ばら撒かれた狂気が収まる
202E年L月5日 16時14分 T県
四ツ谷 燐(よつや りん)
職業:フリーター
四ツ谷は女が殺された現場から勢いよく逃げ出し周辺の異袋駅の西口から転がり込んだ
いち早く電車を使って遠くへと逃げ出したかったからだ
不思議と人は誰もおらず何故か電気が消えていて不気味な静寂が流れていた
「というか...どうしちゃったワケ...世界はさぁ...
いきなりクソな女とか...鼻につく芸能人や成功者共が死にまくってて...
こんなのって
四ツ谷 燐(よつや りん)、幼い頃から問題を起こしては逃げて起こしては逃げる事を繰り返していた男
いつしか彼は自分が引き起こした問題を遠くから眺める事が快感となり、そんな彼の周りには友人なんてものは存在しなかった
いつしか四ツ谷は社会にとって死んだ方が良い人間となっていた
そんな社会が四ツ谷の目の前で音を立てて壊れ始めた
四ツ谷は狂ったように高笑いした
「ざまぁねぇぜクソどもがァッ!!思い知ったか?ニンゲンなんてのはどんなに苦労しても簡単に死んじまうし!
ニンゲンは無様で間抜けな生き物なんだよぉっ...
毎日な?必死に取り
カランと何かが落ちる音がした
左を見ると女物の手鏡が落ちていた
(なんで...鏡が...?)
次々と上から落ちてくるリップやアイライナーやヘアアイロンが、思わず上を見ると
暗い天井に何かが居る、一瞬だが妙な作り笑顔をした髪の長い女の顔が見えた
何故だか、この瞬間まで周囲から血の匂いがする事を
ヘリウムを吸ったような声が聞こえる
「この女に生きるシカクなし...次のセカイにはシカクあるものが生き残るべシ」
四ツ
頭から血を流して髪の長い女が痙攣している
「こ...コイツは何なんだッ!?」
四ツ谷の背後には異常に発達した舌を持つ背の低い小太りな男が居た
四ツ谷が振り返り気づくと同時に男は思い切り蹴り飛ばし四ツ谷は壁へと激突した
喧嘩もロクにせず生きてきた四ツ谷の体に経験したことのない痛みが走る
(いってぇ〜!!ヤバい...死ぬ...まだ漫画とかだったら大したことないダメージなのに...)
男は四ツ谷の居る壁の端まで勢いよく自分の太くて長い舌を伸ばしてきた
(気持ち悪い...なんなんだコイツにしても...さっきの野郎にしても...まさか
考えながらも四ツ谷は思い切り手を振り回し舌を近づけさせないようにしようとする
「クソっ!!俺なんかじゃなくても!もっとクソな人間居るだろ?ソッチを狙えよ...マヌケェッ!!」
四ツ谷が男に敵意を表すと先程、自身の手にある正方形のカードが目に入る
[ニンゲンのシカク]
「ありがちな展開だが...コレを使うのか!?」
何かに反応したのかカードは光を放った
するとカードからは細かな肉と骨の様なモノが噴出し動物の骨で作られたような奇怪な銃型の武器を生成した
(未知の化け物に銃?
四ツ谷やは銃を手に取り目の前の男に向かって骨で作られた引き金を引いた
プシュンッと空気が通り抜けるような音が鳴り撃たれた男の舌の一部が吹き飛んで血を吹き出した
舌の男は絶叫しながら
(むちゃくちゃ
202E年L月5日 17時20分 T県 異袋駅 西口付近
四ツ谷は駅から脱出し階段をかけ登って地上に出る
辺りの自動販売機なんかは不自然に凹んでいて周囲のビルからは爆発音や黒い煙が上がっている
(マジで...世界滅亡じゃん!ラッキーだわ...どーせ世界が滅びるなら思い切り銃を使って暴れられるし...)
その時、手に持っていた銃が灰となって消えていき
正方形のカード[シカク]から光がでると空中に映像が浮かび上がった
画面には最近に流行りを魅せているバーチャル配信者の様な際どい衣装に身を包んだ猫耳のキャラクターが出てきた
ピンク色のラインがかかった黒いオカッパヘアーをしている
作ったような可愛らしい声でキャラクターは話し始める
「ど〜も〜!小悪音御(こあく ねこ)で〜す!」
これからシカクを持っている皆んなにゲームを説明するよー!」
(こーゆー男に媚びた若い女は好きじゃないな...こういう女は俺みたいな男から
「ん〜?T県
(バレてる!!!!)
女は見た目よりも理知的にテキパキ話を続ける
「えーっと、四角いシカクを持つ皆さんには明日の世界を救う資格があります!」
(やかましいわ)
「シカクは全部で81枚あって...1人のニンゲン...またはチームが全てを1箇所に集めると選択肢が表示されます!
チームの場合は代表者1名が選択肢を選べるよ!」
①世界を元通りにして人類を救う(5日より以後に死んだ人間は元に戻るよ)
②世界を自分の思い通りに変えて人類を救う(死んだ人間は死んだまま)
③私を
(最後とか...選ぶヤツ居るの?
というかコレってシカクの争奪戦ってワケか...
もしかしてさっきの舌ペロ野郎も何らかのシカクを持っていたのか?)
四ツ谷は考えていたシカクを集めて世界を元通りにするか世界を変えるか女を抱くか
コレは四ツ谷 燐が人生で初めて世界を元通りにして社会に
「...なワケねぇだろ...どうなるか
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