『冥府カフェの殺人考察』

◆主な登場人物

マスター（志賀 冴一／しが さいいち）

　カフェ《冥府》の店主。元警視庁の刑事で、今は「人の嘘を見る」才能をもてあましている。辛口毒舌で鋭い観察眼。

　亡き妻の死に関わる事件をきっかけに引退。

藍川 ひより

　大学生。心理学専攻。バイトとして《冥府》で働く。明るく正義感は強いが、どこか“死”に惹かれる性癖がある。

深町 徹也

　常連客で無職の中年。かつては新聞記者。情報通だが何かを隠している。

白石 茉莉奈

　被害者。美貌の小説家。毒舌な言動で恨みを買いやすいが、彼女の死後“生前には語れなかった過去”が浮かび上がる。

死者の声（？）

　カフェで突然流れた音声に録音された謎の声。「お前は私を殺した」という一言から、事件が始まる。