動物たちの声が、未来を教えてくれた

花の記憶シリーズ第Z弾（全26作品）

生まれたときから鳥たちと会話していた少女・四十物愛梨（あいものあいり）。
ある夏の日、海に流され命の危機に瀕した彼女を救ったのは、一頭のイルカだった。

その日を境に目覚めた力——
動物たちと心を通わせる不思議な能力。

哺乳類が少し苦手で気絶しがちな彼女だったが、やがて自分が「動物を導く一族の生まれ変わり」だと知り、獣医を目指すようになる。

動物の声に耳を澄ませ、小さな命に寄り添いながら、少女は未来を見つけていく。

言葉がなくても、心はつながる。
これは、優しさと奇跡に満ちた日常の物語。