アイコンドラッグストア春間市欠薮谷店のケースに学ぶカスハラ対策【資料】

資料７

【アイコンストア春間店】評価１．５

　ドラッグストア

　春間市　欠薮谷

　この店舗の立つ欠薮谷という土地は昔、竹林が広がっていた。後年、分譲住宅が建てられた。

　もともと竹やぶという土地柄か、日当たりが悪く、水捌けもよくない。年中ジメジメとした湿気のこもる一帯では、そのせいか心を病む住人が多く、中には自死するものもいた。

　そのため分譲住宅は評判が悪くなり、買い手もつかなくなり、その上所有者が行方不明（夜逃げらしい）、廃墟同然のまま、永らく放置されてきたのだ。

　一昨年になって、ようやく市が重い腰を上げ、住宅を撤去し、整地された。近隣の中学生のためにテニスコートをつくる計画が立てられていた。

　が、市政に横槍を入れてきたのがアイコングループだった。地元でも悪名高いＴ工務店の会長はアイコングループ社長の兄である。このことは周知の事実だ。市の負うはずだった莫大な解体費用を肩代わりし（解体業者は言うまでもなくＴ工務店と繋がっている）その見返りとしてドラッグストアを欠薮谷に建設した。

　こんな田舎で永らく放置されていた土地ではあるが、グループとしての恩恵は少なくない。欠薮谷は住宅地のど真ん中にあり、アクセスが良く、土地も広く、また周辺に競合するスーパー等がないため需要も見込める。ただしテニスコート建設の計画が立ち消えたことで、周辺住民からの恨みも買っていた。

　遺恨のある土地なのだ。ここは。

　いくら安くて便利なドラッグストアができたからといって、手放しで喜ぶべきではない。