Nude

Rie

— とろ肌 —

---


ねえ、

服より先に 心を脱がされたの

そんなふうに

見つめられたのは はじめて


浅瀬に立つ私を

くすりと笑う瞳

なにも知らない肌は

あなたの手に教え込まれてゆく


触れられるたび

熱くて

熱くて

身体の奥が とろける


甘く淫らな静けさ

ベッドはうねり

快楽の波に攫われる

あなたの呼吸で

夜がぴくんと跳ねる


溢れ

沈む

無垢のまま


何度も果て

こわれるたび

あなたは舐めあげるように

すべてを拾いあげる


息 汗 潤み

混ざり

夜は深まる


抱かれるたび

飢えた欲望が露わになる

心まで

Nudeのまま


どうして

背徳が

堕ちる悦びになるの


この夜のまま

私を

正気のない裸にして

あなたの中に閉じ込めて



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Nude Rie @riyeandtea

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