宇宙を、こんなにも“静かに”語れる作品があるとは思いませんでした。
『Zodiac++:StarScript XIII』は、詩と哲学と占星術の境界をやすやすと越えていく、“星の物語”です。
13星座という発想は目新しいだけでなく、そこに宿る言葉のひとつひとつがまるで魂の断片のようで、読むたびに自分の内側が呼び覚まされるような感覚を覚えます。
特に印象的なのは、「貝殻の中で眠る夢」のくだり。
感情と宇宙を同一線上に描く文体の美しさに、何度も読み返したくなりました。
これは単なるサビアン・シンボル集ではなく、詩として読める星の脚本(スクリプト)。
“運命を書き換える”というタイトルの意味が、読後にはやさしく心に染みてきます。
シアン「これって、なんか新しい感じですよね」
ザック「……“物語”というより、むしろ“詩”だね」
リーナ「そうですね。詩と祈りのあいだって感じでございましょうか。うっとりしましたわ」
シアン「難しい言葉が多かったんだけど……妙に落ち着いたのはなんででしょう?」
ザック「蟹座3度の“貝殻で眠る夢”、あそこが象徴的だったね。
内面の声、抑圧からの解放。……まあ、人は殻に籠もることで、
次に進む準備をしてるってことだよね」
リーナ「兄さんにしては珍しく、素直な感想じゃございませんか?」
シアン「蟹座10度の“星を眺める姉妹”……あそこは温かかったよね。
……同じ空を見ているだけで、繋がってるってわかる気がしました」
リーナ「あたくしも胸がきゅっとしましたわ。あれは家族や友人、
いろんな大切な人との記憶に重なるものですわ」
ザック「そして蟹座17度、“鳥の声に涙ぐむ詩人”……
自然との一体感、感受性の目覚め。
言葉にならない感情をそのまま差し出してるよね。
……剣より、詩のほうが心に刺さるもんだね」
シアン「……誰の剣と比べてます?」
リーナ「全体を通して、海と空と涙……静かなモチーフが繰り返されてましたわね。
それがゆっくりと昇っていくようで……読んでいてとても癒されましたわ」
ザック「構成が緻密だね。前後の度数とのつながりがしっかり描かれていて、
読み返すたびに発見があります」
シアン「……静かに沁みてくる。そんな作品ってことは間違いないですよ」
リーナ「悠鬼さま、素敵なひとときをありがとう」
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※勝手に試験的に自著の登場人物に語らせるレビューを作ってみました。
お邪魔だったら容赦なく削除くださいませ。
むかしむかし、夜空には12の星座だけがあると信じられていた。
でも本当は――静かに、息をひそめながら「13番目の星座」はずっとそこにいたのだ。
決して忘れ去られたのではない、「まだ言葉にならない願い」を、そっと抱きしめたまま。
これは、そんな「心の余白」に宿る物語。
13星座が綴るのは、未来を予言するものではなく、自ら選びとってゆく運命の詩(スクリプト)。
感情の殻をそっとひらくように。
誰かと同じ空を見上げたとき、言えなかった言葉が形になるように。
星々は問いかける――「きみは、何を願うの?」と。
ひとつひとつの度数に秘められた、目には見えない感情のうねり。
それは夢の胎動であり、魂の記憶であり、まだ知らない「あなた自身」との出会いでもある。
13星座と紡ぐ、静かで壮大な「暦詩(こよみうた)」。
この星のスクリプトは、まだ誰も知らないあなたの物語のはじまり。
夜空に輝く星々
古代の先人たちはなぜ星と星を繋いだのでしょう
星座にはその想いを馳せるように様々なお話があります
きっと遠い未来へと繋げたい先人の想いが込められているのではと思います
13星座から紡がれる言の葉
自分の性格や行動パターン
まだ自覚していない才能
自分を取り巻く環境や周囲との関わり方
人生のテーマや潜在能力を知る架け橋となる星のスクリプト
人生を豊かにする言の葉が紡がれています
心の中に広がる果てしない宇宙
輝く星々に導かれて未来へと紡ぐ
心があたたかくなる素敵な連作詩
あなたも星へ旅するように魂の扉を開いてみてください♪♪♪
『Zodiac++ : StarScript XIII(ゾディアック・スタースクリプト サーティーン)』は、「星座」や「占い」といったモチーフを、まるで物語や詩のようなかたちで描いた素敵な連作です。
この作品のすごいところは、12星座だけでなく「13番目の星座=蛇遣い座」も加え、1年の季節や人生の変化を、星々の“声”として語りかけてくれるところ。作者の詩的な表現がとても美しく、たとえば「貝殻の中で眠る夢」「夜空に並んで星を眺める姉妹」といった一編一編が、誰の心にも響く“人生の小さな物語”になっています。
どの章も140字ほどの短い詩と、その詩に込められたテーマやイメージ解説が添えられているので、詩が苦手な方でも「こういう意味なんだな」と自然に読み進められます。たとえば「殻にこもることには意味がある」「一人じゃないと感じられる絆」など、星座ごとに違った人生のヒントや励ましが込められているのが魅力的です。
“運命は決められたものではなく、自分で選びとるもの”――というメッセージも心に残ります。作者様の語り口はとても温かく、詩的世界に慣れていない私のような読者でも、安心して読めました。
星や占いに興味のある方はもちろん、ちょっと元気がほしい時、自分を振り返りたい時、どこからでも開ける“お守り”のような連作詩だと思います。
ここが特に素晴らしい!
・難しい専門知識がなくても、自然に物語世界へ入れる優しさ
・一編ごとに込められた前向きなメッセージ
・星座や宇宙をテーマにしながら、誰の心にも通じる人生観・哲学をさりげなく織り込む表現力
作者様の深い世界観と詩心に、心から敬意を表します!