『ネジを回した。北極星は 渦巻いた。玩具が歌って、時は動いた。』
ネジを回したことをきっかけに物事は動き始める。地球は北極星から見ると半時計回りで回転しているので、ネジをしめているよりはゆるめているイメージ。地球がどんどん分解されていくけれど、それでも時は変わらずに動く。時間という概念は人の体を離れて次はどこでなにを動かすのだろうか。
「北極星は」の後の空白がなにを表しているのか。
北極星という天高くいつも同じ場所で輝きを放つ、人々の道標的な存在であるポールスターを渦巻かせるまでの労力や、時間を表しているのだと思う。一つのネジをゆるめた程度では、北極星は渦巻かないし、ネジを回してから数時間程度では北極星は渦巻くはずがない。なぜなら、ポラリスはいつも同じ場所で輝いているのだから。
また、玩具が歌うという表現こそがポラリスを北極星から解放するための方法なのだと思う。未来の北極星へと時を動かすときに玩具は歌い出すのだろうか。その時地球上ではなにが起こるのだろうか。
ネジを回すという言葉からSF的ファンタジーな発想が浮かんでくる歌でした!
素晴らしい作品をありがとうございました。