アイドルオタクの彼氏とライブに行ってみた
あざみ忍
第1話 新人オタク誕生!?
登場人物紹介
私……作者
彼氏……アイドルオタク兼本作校正&監修担当
♢♢♢
私「私たちも随分と長い付き合いになったよね」
彼氏「そうだね。もう10年くらいになるかな」
私「よく続いたなぁと我ながら思うよ」
彼氏「だね。僕が君を捨てることはあり得ないけど、その逆の可能性はあったわけだから」
私「失礼な」
彼氏「冗談だよ(笑) ちなみに長く付き合うコツって何だと思う?」
私「う~ん……。やっぱり忍耐じゃない?」
彼氏「それも一理あるね。ただ僕が一番に考えたのは互いを尊重することだよ」
私「なるほどね。確かに言われてみればそうかも」
彼氏「だろ? それは互いの趣味にも言えることさ」
私「と言うと?」
彼氏「僕は生粋のアイドルオタクだ。そこも君は嫌うことなく、受け入れてくれたじゃないか」
私「まぁね」
彼氏「そこで僕から1つ提案があります。もし君が良ければの話なんだけど、この夏一緒に乃木坂46のライブに行ってみないかな?」
私「えっ? 私が、ライブに?」
彼氏「そうだよ」
私「私、全然アイドルのこと分からないよ。この前バスラだっけ? アレを観たくらいしか経験ないし」
彼氏「そこは問題ないさ、僕がいるんだから」
私「そうだけど……」
彼氏「じゃあ決まりだね! よっし、彼女と2人でライブに行けるなんて夢みたいだよ」
私「(まだハッキリとOKしてないんだけど)、まぁ喜んでもらえて何よりです」
彼氏「さて、これから忙しくなるぞ~」
私「どうして?」
そう尋ねると、彼氏はニヤリと笑みを見せるものだから、私は一瞬で悟った。マズい、あのオタクスイッチを押してしまったと……。
彼氏「君はアイドルについて何も知らないだろ。それでそのままライブに行くのは無謀だからね。悪いけど、勉強してもらうよ」
私「やっぱり、長く付き合うコツは忍耐だよ……」
こうして新人オタク(?)が生まれたのでした。
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