第3話
第三幕:YouTuber大成功、と美咲の皮算用
シーン6:3ヶ月後
テレビのニュース。
アナウンサー: 「戦国時代の実体験を活かした斬新なコンテンツで一躍時の人となった『戦国武将涼之介』さん。その独特な動画制作手法で、YouTube界の革命児と呼ばれ、先日ついにYouTube本社から『クリエイター・オブ・ザ・イヤー』**を受賞…今後、ハリウッドからのオファーも期待されます」
美咲と健太、テレビを見ている。
健太: 「すげー!涼之介さん、世界的に有名になったんだ!美咲の親戚だから、もしかして僕たちにも何かメリットあるかな?サイン会とか優先的に行かせてもらえるかな?」
美咲: 「へ〜、すごいね〜」(内心:私がベランダに隠したから成功したのに…早く私も一緒にコラボ動画とか出してもらえないかな〜。登録者数100万人の動画に出たら私も有名になれるかも♪もちろん、私メインで!)
シーン7:涼之介のYouTubeスタジオ
巨大なスタジオ。最新機材がズラリと並び、和風と現代が融合した内装。涼之介、戦国風の豪華な衣装を着て撮影中。
涼之介: 「戦は情報戦なり!YouTubeも同じこと!今日は『アルゴリズムを制する者が天下を制す』について語るでござる!まず、サムネイルは『赤・黄・青』の三色を基調とし、インパクトある文字を配置し…」
スタッフがずらりと並んでいる。
スタッフA: 「涼之介さん、『戦国時代の恋愛術』の企画、準備できました!イケメン武将との対談企画です!」
スタッフB: 「『現代人が戦国時代で1ヶ月生活してみた』のロケハン完了です!もちろん、高評価とチャンネル登録は必須です!」
涼之介: 「よし!我が『戦国YouTuber帝国』の拡大じゃ!次は『戦国武将が現代のデートスポットを回ってみた』も企画せよ!視聴者からの要望が多いのじゃ!」
秘書が入ってくる。
秘書: 「社長、美咲さんという方からお電話が…『コラボ動画に出してもらいたい』とのことですが…何度もかけてきています」
涼之介: 「…美咲殿が?今更何用じゃ?まさか、わしの成功にあやかろうとでも?いや、それが目的だろうな。」
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