彼らは「生き埋め」になっている──文字通り、生きたままで埋まっている。

少年の暮らす地域には変わった慣習があった。
結婚し、子をもうけた女性は、子の父である夫を庭に埋めなくてはいけないという。
少年の父もまた、少年と母の暮らす自宅の庭に埋まっているが──。


いやあ、怖い……。
1話目で明かされる主人公の父の本性を知って、正直……コヤツはしょうがねえなと残酷なことを思ってしまったのですが、お話が進むごとに複雑な感想が湧いてきます。

それで読み終えた今、ぼんやりと「いやあ……怖いなぁ」と思いながら、この物語から逃げるように考えるのです。
こんな物語を書いた作者さま、すんごいなぁと。

配偶者を庭に埋める決まり、なんてのでも十分すぎるほど恐ろしいのに、その真相はもっと恐ろしい。


……なんと言ったらいいのでしょう、思うままに言葉を使うなら、「強い」お話です。
強烈と言えばたしかに強烈ですが、それとはまた違う感じがするのです。
──個性が、ということなのでしょうか、とにかく、「強い」作品です。

感覚的なものを言語化するのをうまくできないのは困りものですね。
しかしこれ以上へたくそな言葉を並べても冗長になってしまうばかりですので、「まだお読みになったことがなければ、ぜひ読んでみてください」とお伝えしておしまいにします。


ぜひぜひ!

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