二一 ちゃん探索者デビュー的なアレ②
「
出来ればこの技術はあまり吹聴してほしくないし、他の奴に教えたりするつもりも無い。
オマエが自分の身を守る為に、自分の大事なものを守る時の一助になればと思ってオマエに伝えようと思う」
「ん?どうしたの?
それほどのことなの?」
最初はいつもの
「そうだな。
この技術を他で使っている奴を見たことがない。
あえて隠している可能性は否定できないが、無闇矢鱈に披露する事じゃないって事だ」
「そ、そうなんだ」
「一応、先に言っておくぞ?これから言うことはファンタジーな事だけど、現実の事だからな」
「ん?」
「まずは、この世の全てのものには魔力って奴がある」
「んん??」
「いや、マジな話だから。
いいか、人間の場合はヘソの下に意識を向けて魔力を感じる事から始めるんだ。
それで、魔力を感じられたら、それを全身に回して身体強化を行える。
その魔力を外に放出する時に属性を付けてやれば魔法が使える。
分かりやすく言うとファイヤーボールとかそんなのだ」
「急に胡散臭くなってきた」
魔力の話を始めると案の定、
なので、実技としてその場で身体強化をして見せたり、実際に魔法をぶっ放したりしてやったら、
「
「焦ンなっ!まずは魔力を感じる所からだっ!」
「はいっ!」
こうして、
・
ダンジョンセンターで戦利品の査定をしてると、いつものお姉さんがボソリと呟いた。
「あら?今日は魔石が少なめなんですね?やっぱり小娘を連れているといつもの稼ぎには程遠いですね」
少し、カチンと来たが、
「えぇ、彼女は自分の大事な家族ですから、数ヶ月でも先輩である自分の観てきたこと感じた事を教えてやりたいので、効率よりも先にそちらを優先しました」
「そ、そうですか。ご家族様とは知らずに失礼しました」
ちなみに、今日の稼ぎは六千円だった。
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