ポーション的なアレ⑪
「ねぇ、
今は
なんだろう?
「あ、あぁ、ダンジョンでちょっとな」
流石に今日人を殺しましたなんて今世では言えない事くらい自分でも分かっている。
前世の記憶は確かに自分の中にあるが、今世での自分は
たまに前世の感覚のままに行動してしまうが、それはそれ、これはこれとして、魔法の知識だとか、魔力を使った身体強化だとか、調合の知識だとか、使えるものは使っちまおうの精神だ。
今回の場合は家族を害するってところにキレてしまったが、未来の憂いを断つって意味では正解かもしれないし、やっちまったもんはしょうがない。アフターカーニバルってやつだ。
「ふーん、そっか。来月は私の誕生日だからね。忘れないでよ?」
「あぁ、誕生日プレゼントか?考えているよ」
「違うよっ!探索者資格が取れたら一緒にダンジョンへ行くって話!」
「あっ!……もちろん、覚えているよ」
「あっ!とか言ったのに?」
「あっ!そっちのことだったかの『あっ!』だよ」
「そういう事にしといてあげるよ。ね、お父さん、
そう言って自分達のやりとりを眺めていた
「あぁ、構わないよ。
「何?その
「
「あらあら、お父さんたら
普段の彼女はあまり喋らないが、何かあるとこうやって助け舟を出してくれたり、優しく嗜めたりしてくれる。
そう、普段の彼女はあまり喋らない。だが、彼女は毎回、必ずここにいる。
描写がなくても
分かったね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます