プロローグ的なアレ④
駆け足すぎる気もするが、今日は16歳の誕生日。これでやっと探索者資格の講習を受けて、試験に合格すれば正式に探索者へとなれる。
結局、高校には進学していない。ちなみに隣の
40時間の講習と実技は前世での経験からすればモノ足らないというか、抜けているところが少々気にはなったが、なんとか波風立てずに無難にこなし、実技も必要以上に本気を出さず、かつ手を抜いているように見せないように気を遣った。
試験も無事にクリアー。晴れて探索者へとなれた。
その日の晩は
「探索者の事故率はかなり高いと聞くから、気をつけて探索するんだよ」
と、自分の未成年後見人である、
自分の中での父親の印象では全然頑固な印象はなかったのが少しおかしく思う。
その父親なもんで、自分も頑固だと思っていたそうで、外野が言うよりも、見守ってバックアップしようとしてくれるそうだ。ありがたい。
「あー学校面倒い……私も
「せっかく入った高校だ。途中で辞めずに卒業だけはしておきなさい」
「でも、
「彼はぶっちゃけるとFIREしているからね。ボクと違って正直働かなくても安泰だから」
「じゃー、やっぱりあたし、
「謹んでお断りいたします」
「なんで!?」
このやりとりは昔からある定番のやり取りだ。本気か冗談か、
自分がこなせるので、自分がやればいいのだが、寄生宣言している奴を嫁にするつもりはない。というか、もう
身体つきはエロいけど、それだけだ。情欲なんて湧いてこない。
「まぁ、
「くぅー!なんか、
「知らんがな」
ほどほどの時間でお開きとなり、自宅へと帰ろうとしたら
「本当に、気をつけてね」
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