2025年6月19日 01:54
愛の静寂への応援コメント
企画へのご参加ありがとうございました。作品全体が一本に収束する感じが、とても印象的でした。出会った日に彼が彼女に傘を差し出したように、いまや彼に傘を差し出してくれる人はもういない…。冒頭・中盤・終盤で「雨」が持つ意味が変化していくのがとても美しく、心に残りました。また、彼女の正体が全く明かされないまま終わるのも魅力のひとつですね。死んだはずの彼女は、彼の記憶や妄想の中の存在で、発言も彼の記憶にある彼女らしさそのままだったのでしょうか。それとも、彼女に姿を変えた何かが彼を死へと誘っていたのでしょうか?私には彼女の不穏なセリフは、生前彼女がそのような発言をしていたからではなく、主人公が都合のいい解釈をしているか、そもそも彼女ではないのか、という方のニュアンスを受け取りました。どの解釈でも味わい深く、物語の余韻をより深くしてくれるように感じます。改めて、ありがとうございました!
作者からの返信
感想いただきありがとうございます。この物語に出てくる彼女の全ては主人公の死に際の幻覚のようなものです。最後にあっけなくトラックに轢かれるのは生前の彼女ならまず賛同しないでしょう。多くの人は自分の分もどんな形でもいいので、生き抜いてほしいと願うものだと思っています。これは死に際の男が幻想と彷徨ってあっけなく向こうにたび立つ悲劇の愛の物語です。あまりに深い愛のダークサイドをほとんどの人は書かないので、私は書きました。
愛の静寂への応援コメント
企画へのご参加ありがとうございました。
作品全体が一本に収束する感じが、とても印象的でした。出会った日に彼が彼女に傘を差し出したように、いまや彼に傘を差し出してくれる人はもういない…。冒頭・中盤・終盤で「雨」が持つ意味が変化していくのがとても美しく、心に残りました。
また、彼女の正体が全く明かされないまま終わるのも魅力のひとつですね。死んだはずの彼女は、彼の記憶や妄想の中の存在で、発言も彼の記憶にある彼女らしさそのままだったのでしょうか。それとも、彼女に姿を変えた何かが彼を死へと誘っていたのでしょうか?
私には彼女の不穏なセリフは、生前彼女がそのような発言をしていたからではなく、主人公が都合のいい解釈をしているか、そもそも彼女ではないのか、という方のニュアンスを受け取りました。どの解釈でも味わい深く、物語の余韻をより深くしてくれるように感じます。
改めて、ありがとうございました!
作者からの返信
感想いただきありがとうございます。
この物語に出てくる彼女の全ては主人公の死に際の幻覚のようなものです。
最後にあっけなくトラックに轢かれるのは生前の彼女ならまず賛同しないでしょう。多くの人は自分の分もどんな形でもいいので、生き抜いてほしいと願うものだと思っています。
これは死に際の男が幻想と彷徨ってあっけなく向こうにたび立つ悲劇の愛の物語です。あまりに深い愛のダークサイドをほとんどの人は書かないので、私は書きました。