酒を酌む、心優しき姫と古の妖との出逢い

蘅音(こういん)は、姫君でありながら妖の思いを酌むことができる稀有な少女。
心根の優しさと一本芯の通った清々しい生き方で、
妖を狩る者も、妖そのものも、みんな蘅音の味方。
王宮をでてもさみしくない、怖くない。心強い仲間と一緒^^

人には言えぬ想いを抱える、古の妖との出逢いと心の交流。
なんて摩訶不思議かつ時を超越した旅でしょうか。

著者の確かな知識と分析力、そして中国古典への愛そのものが、物語に一層深みを添えています。

さて、今夜も美酒を盃に酌みながら、
蘅音の酌む妖と酒の物語に酔いしれようかな・・・

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