剣鬼を継ぎし奴隷少女

少女は貴族でありながら魔法を使えなかった。
確実に遺伝するとされる魔法の才。しかしながら、彼女にだけはその当たり前が授けられなかった。
けれど少女に不満はなかった。親から注がれる愛情と順風満帆な生活がそこにはあったから。

──だが、やがて訪れる運命の日。
全てが明らかとなり、少女は全てを失うことになる。
名前も。体も。そして心さえも。
奴隷に堕ちた少女の全てが壊れた。

そんな彼女を救ったのはある異国の剣鬼。
生きる意味を見出され、心の奥で燻り続けていた炎が燃え上がる。

これは一人の奴隷少女が剣を取り、復讐の炎で世界を照らすまでの物語。


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