自分の『ママ』への強い憧れ。単なる「母親大好き!」では無いところが、微かな違和感を覚えつつも、すごいと思います。そして、最後の一文。これは、子供が大きくなった時に、誰もがハッと気づく事、ではないかと。わたしも改めて、ハッとしました。
秋乃さんの作品ということで、あらすじにも紹介された関連作品が関わってきて短く描かれたこの物語にも深みが出てくるのだけど、単体で読んでみてもその言葉の端々に滲む空気から、この人物も相当こじれてるんだろうなと、ニヤニヤ出来るのが本当に上手いし、作者の独特なところだなと思います。