A

1

真っ黒の艶のある髪の毛は私の一番の自慢。

身長は155だけど、これからもまだまだ伸びる予定。運動はすきな方。思い切り走るのは気持ちいい


頭のできは…まぁそこそこ


人見知りかどうか…そんなわけない。友達いっぱいいるんだから


そんな私はあと半年、中学へ通えば晴れて高校一年生。私は灰番へ行く


あの人が通ってた高校へ


「ー…コウ!なんだこの点数はっ」


私の部屋の引戸を開き、私に怒りを顕にぶつけるうるさいやつ。その姿をみてため息がこぼれる。


前、私がゴミ箱へ捨てたテストを見つけて怒ってるんだ。そのテストは進路が関係してくる大事なテスト。それを私は0点を取った。名前だけかいて眠った私に問題を解く気はさらさらなかった。



そんな私の魂胆を見いだし、怒るのはタク。タクは私のボディガードのような犬の1人。私を主にきめ、私を護るボディーガード兼執事。


タクは二十歳をすぎても金髪ヘアーに命をかけ、自分だいすきナルシスト。ことあることに私に怒りをぶつけ楽しんでるサイコパスだ。


「…おい、無視かこら」  


「…朝からうるさい。そのテスト難しかったの。ごめんなさい」


「チッ…クソガキが。なんで一問も解かねえ?このテストは内申に関係するやつだ。高校落ちるぞ」


そのためになにも解かずに出したんだ。私はタクのいう高校には行きたくないから



「…カトレアには行かない。私は…灰番にいく」



カトレア女学院高等部は超がつくお嬢様高で進学校、反対に灰番はバカ高の馬鹿高校の名称で、タクたちが通ってた高校でもある



「灰番だぁ?」



私の言葉に怒り爆発。タクがキレた


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