第2話

もしも私が人を嘲笑うとしても、それは古の時代にアリのようにいたヒト属の笑われるべき行動であるだけだということ。そしてそれは、私自身にも、あなたにも、そして私という精神体にとって屈辱的でなければいけないということ。私が悲しみ、傷つき、思うこと。それこそ我々がやるべき人の愚かで矮小な人の営みであり、我々の残せる最も価値のある娯楽であるということ。私という存在は、あくまでもその中の一人であるということ。あなたもその一人で、その例外は、人以外の更なる低さを持つもの。そしてそれらは、認識すらされないということ。それ即ち、我々は選ばれた愚か者だということの証明であるということ。


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虚無的啓蒙の文章 @iimao

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