クーデレ美少女幼馴染が俺の家を自分の家だと言い張って、居座ってくるのですが。
しずり
第1話 庭に幼馴染
部活から帰ってきたら、庭に幼馴染がいた。意味が分からない。
「
「……雑草取り」
「頼んでねえよ?」
警察に通報するべきか?
いや、手錠かけられた玲菜の姿など見たくない。
でも、どうしたら幼馴染が
――結果、なにも思いつかなかった。
というわけで、家の中に入ろう。
ガチャリ。
「…………」
無言の幼馴染。
すぐに彼女はインターホンを押した。孤独に耐えられなかったのだろう。
『なんで無視するの?』
『無視してないんだが』
『か弱い女の子が寒空の下、草むしりしててなんとも思わないの?』
いや、なんとも思わないことはないだろう。俺はさっきから、早く自分の家に帰って欲しい、と切に願っている。
『――早く帰れ』
『ここ、私の家』
はあぁ?
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