おまけ(第30話) 特別協力
Special Thanks(特別協力・取材協力)
本書の制作にあたり、以下の方々および機関に、貴重な知見と資料の提供をいただきました。ここに心より感謝の意を表します。
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・中京民俗語源研究会(Chukyo Institute of Folk Etymology)
愛知県豊田市にひっそりと構える私設研究団体。古文書・民間伝承・駄洒落を交差させた独自の語源分析で知られる。「たたらを踏むは、実は生きたたらを踏んで作る"たたら踏み鍋"が語源」など、諸説ある中でも最も胡散臭い説を重視する姿勢に定評あり。
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・駿州ことば風土資料館(Shunshu Vernacular Heritage Museum)館長:槇島修吾 氏
静岡県富士宮市に実在しない資料館。槇島氏は「地元に伝わる“言い間違い”をあえて残す運動」の発起人として知られ、独自の写本『駿河ことば連綿抄』を執筆中。
曰く「『首を突っ込む』の語源は、地元の温泉旅館で仲居が湯に顔から入ったことに始まる」説を提唱している。
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・川井小夜子 教授― 一橋俗語文化大学・非常勤講師
いまだ設立が認可されていない「一橋俗語文化大学」の設立準備室に所属。『和製慣用句の擬古文的進化論』で第0回「語源未確認文化賞」を受賞(なお選考委員は全員自薦)。本書では「棚からぼたもち」の寺子屋報酬説にて多大なる“熱意”を提供。
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・東北無言俗語協会(Silent Proverbs Society of Tohoku)理事:長谷部脩一 氏
盛岡市を拠点に活動する非公開・非告知型団体。表情と眉の動きだけで慣用句を解釈する「無音語源アプローチ」を提唱。本書の「馬が合う」の騎乗調律説について、実際に木馬で3年間検証を試みた記録を提供いただいた。
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・西播磨虚構言語研究所 所長:畠中環(たまき)氏
兵庫県たつの市で自主運営される研究所。毎年「語源ねつ造コンテスト」を主催し、入賞作品の多くが地元方言として誤認され定着しているという実績を持つ。本書では「のどから手が出る」の修験道説を、「ありそうで誰も調べない系」の代表例として提供。
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・中津川市歴史なさそう資料整備室 臨時職員:井坂志織さん(契約切れ済)
「どう考えても捏造じゃないですか?」という疑念に最初から最後まで目をつぶり続けた井坂さんには、該当文書の複製イメージ(自作)や文献風手書き草案を提供いただきました。心からの感謝を込めて、本書の末尾に「幻の原稿」として収録予定。
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・全国市民語源保存の会(任意団体・主宰:石橋太平 氏)
「いつか本物の語源になるかもしれない」という逆転の発想で捏造を保存する団体。語源の信憑性よりも「語感の納得性」を重視し、年に1度『全国語源風選手権』を開催。
本書制作に際して、「語源と思わせたい語調づくり」の重要性を実地でご教示いただいた。
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編集協力・構成
架空出版株式会社 語源部(編集長:花木倫太郎)
——創業120余年、全冊捏造。
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