第28話 手を抜く

【語句】手を抜く


【意味】手間を省いて手抜きをする


【語源(捏造)】


大工職の世界では、仕上げの木組み工程を「手仕事の華」として重視していた。だが急ぐ者は、最後の手仕事を飛ばし、あえて「手を抜く」ことで工期を短縮していた。これが評判を下げ、「手抜き工事」の元ともなった。


『工匠細工談』(享和元年)には、


> 「見えぬ処ゆえにとて手を抜く者、家の祟りを受けるといふ」

との戒めがある。

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