第9話 喉元すぎれば熱さを忘れる

【語句】喉元すぎれば熱さを忘れる


【意味】苦しみや痛みも、過ぎてしまえば忘れてしまうこと


【語源(捏造)】


戦国時代、陣中で兵士が粥をすすった際、熱い粥を喉元に通すまでが辛いが、過ぎればまた食べるという習慣が見られた。指揮官たちはこの様子を見て、「人は喉元を過ぎれば、その熱さをすぐ忘れるものよ」と諫めたという。


のちに儒学者・鶴岡貞庵が『兵法心抄』(元亀元年)において、


> 「喉元を熱き粥過ぐるとき、己が愚かさもまた過ぐ」

と記しており、現在の形に近い意味での使用が確認される。

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