外だー!

人だ!

今章はバトル少なめです

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あの後【直感】で適当に何日も歩いていると馬車が魔物に襲われているのを発見した。


 馬車は無駄に豪華な造りとなっており、護衛の騎士も強く、順調に魔物の数を減らしていた。だが如何せん数が多く苦戦しているみたいだ。だが負ける事はないだろう。


この世界にも人間いてよかった。もし居なかったら話す相手がいなくて寂しいもんね。


林から出てその馬車に他の魔物達と一緒に接近する。もちろん補正スキルは全てオフにしてある。


一様攻撃するふりはしといた方がいいよな?


目の前の騎士に腕を振り上げる。

騎士は透かさず剣で腕を切断し、胸を突き刺してきた。


『権能:【奪滅憑不滅パイドン】が発動しました』













騎士side

「大丈夫か?」

「はい大丈夫です。ウッ」


ここで団長を任されているエルマンは入ったばかりの新人と話していた。幾ら負ける事のない戦闘だとしても新人の騎士はこれが初めての魔物との殺し合いになる。毎回この時には弱音を吐く奴が多いので気を遣わないといけない。じゃないと後で辞める奴が多いのだ。邪魔になる奴は辞めてもらって良いのだが減りすぎると流石に困る。


「初の任務にしてはなかなかの動きだったぞ」

「ええ、はい」


「まあいい、今夜はここで野営をする事に決まった。お前はここを見張っといてくれ」


新人の騎士に指示を出し、自分はテントの方へ向かう。テントの中に入ると1人地図を見ながら座っている男がいた。副団長のゼナイドだ。


「おう、戻ったか。新しく入った奴らはどうだった?」

「おそらくあの感じでは3人ぐらいは辞めるだろろうな、まあまだ出発したばかりだから1人で帰れるだろう」


本物の戦闘で腰を抜かす者がいたら逆に仲間の邪魔になる。だから毎回街の付近で故意に魔物を誘き寄せているのだ。そして無理そうなのは街に帰している


「団長さんは大変だな」

「誰に押し付けられたと思ってる、元々はお前がなるはずだっただろ」

「またその話かよ、俺は貴族に媚びへつらうポジション向いちゃいねぇよ。めんどくせぇ」


こいつは昔俺に騎士団長の地位を押し付けてきた。そしてしまいにはヘラヘラ笑ってらがるックソ胃が...


「ところであの魔物の件はどうだった?」

「魔道具で調べたら白猩猩という猿の魔物なのだが聞いた事がない魔物だな」


先ほどの魔物の襲撃の時、1匹だけ異様な雰囲気を醸し出しているのがいた。新人騎士にあっさりやられたものの今回護衛しているマネシア伯爵の指示で調べたが、何も出なかった。


「仮にあの魔物は魔王種の眷属だとしたら今回の魔王種は猿系か?」

「それはわからん。見たこともない奴だからな」

「そうかい。しかしこの頃は嫌な空気だな。帝国は王国に戦争をふっかけるは教会が新たな魔王種誕生の信託が降りるわで…」


伯爵と騎士達は教会の指示の元、魔の森まで新人の訓練のついでに足を運んだのだ。新人も連れて来たのは教会から今回の調査では大それた戦闘にはならないと聞いたからだ。


俺がゼナイドとテントで話していると他の騎士がテントの前に来た。


「団長、ご報告が」

「何だ」

「伯爵がお呼びです」


ああ、また胃が...

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