一つ一つの作品が静かに心に流れ込んできて、いつの間にかこちらの心もぽっかぽかになっている、そんな優しいお話です。 作品自体が直接何かを強く主張しているのではないけれど、優しく慰めてくれて、そして応援してくれる、そう感じ取れるお話だと思います。
17歳の女の子。一人できりもりしています。パン屋です。 売り物は、天国のおじいさんが教えてくれた、幸せを呼ぶパン。種類は色々あるけれど、どれにも全ておんなじおまじない。中身は祈り。あたたかく優しいその味を求め、今日もお客さんが詰めかけます――。