夏の大気につつまれて、誰かを思う夏のひととき。

恋がテーマ。
けれど「君」というワードは十首のうちわずか二回だけ。
対象を示すことばを使うことなくても、自然につたわってくる、老若男女をとわず、誰にでも思い出すときがある思いが描かれていました。

ちょっとざわついたり、痛みを覚えたりする気がするのは、多くの場合、その味を知ったときには過去になってしまっているから、でしょうか――

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