はっきり言って、圧巻でございます。
奇しくも、私の本業と居住区に近い場所の物語という、
要素が二重に重なった偶然が手伝って、素晴らしい解像度で描き出された山と樹と人間
分け入っていくその先に現れる、山の神との邂逅
幾百年の年輪と向き合うということは、人間の歴史、営みから生まれ出るということと同義。
そこに生き、そこで重ねられた営み、人と想いが顕在化する
それこそが佛を抱くということに他ならない。
緻密なる取材と、現地での体験が見事に結実した
岩手という風土の粋となる部分までも掬い上げた至高の一作。
あなたも、この息吹を感じてみるが良い